八雲町〜三角点(矢筈越,金田奥)

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2017年9月4日(月) 八雲町〜三角点(矢筈越,金田奥)
 今日は、2016年3月26日に八雲町の空山に登って笹薮のため三角点が確認できていないので、再度挑戦することにしました。
八雲町へ向かう途中で玉湯の放棄水田の湿地に寄ってみました。草むらの中にアヤメ科らしい果実をつけたものがあり、キショウブと思われます。ただ、この場所でまだキショウブの花が咲いているのを見たことがないので、また花を見て確認しようと思います。草むらの中にはミズトンボがまだ無事に咲いており、またイヌホタルイではなくホタルイがありました。
 東忌部の山道ではシンミズヒキを写しましたが、暗いためうまく写りません。ヤマジノホトトギスは図鑑などでは花が葉腋に1〜3個つくとなっていますが、今までも5個ついたものを見ており、違う種類かとも思ったりしていました。今回見たものには6個の蕾がついており、ヤマジノホトトギスの変異の範疇と思われます。

 二等三角点(矢筈越 410.6m)のある空山へは、東忌部町熊山から大川端に向かう市道の脇から山へ向かう作業道があり、溜池の脇を通って谷の奥へ入り、植林地の斜面を上っていくと、頂上付近へ上がります。植林地を越えた八雲町側は牛の放牧地があり、電気柵が張られています。電気柵に沿って上がって行くと、頂上部付近の植林地内に大きな穴がありました。ここらへんだろうとGPSで確認すると、三角点は電気柵の向こうにあり、電気柵に電流が流れているかどうか確認のしようもないので、地面との間に余裕が有る所からくぐり抜けました。電気柵の向こうには背の高く太い笹が密生していますが、最近電気柵が新しくされ、電気柵に沿っては笹が刈られていました。笹薮の中に入れる場所がないかと探すと、牛の歩いた跡なのか、踏み跡がある場所がありました。なんとか背の高い笹薮をくぐり抜けると、背の低い笹の生える開けた場所に出ました。歩き回っても笹の葉に隠れた三角点はなかなか見つけられませんでした。「点の記」には、ネムノキとクヌギの木の絵がありますが、詳細な位置が特定できません。GPSを確認しながらも、見つからないので、茨の藪の中だろうかなどと考えても、茨の藪を切り開く気にはなりませんでした。GPSにも誤差があるので、周囲を何度も歩き回り、最後にもう一度地形図の三角点の中心位置まで戻って、足下を見ると笹の葉の陰に四角い石柱が見えました。二等三角点(矢筈越 410.6m)でした。笹原の中の小さなクヌギの木の近くの笹の中に隠れていました。白い標示杭がないので探すのに苦労しましたが、3度目にしてやっと確認することができました。

 四等三角点(金田奥 229.93m)は、市道岩室平原線から携帯アンテナの管理道を入ったところということです。管理道は最近人が通っていないのか、笹に覆われて階段が見えない状態でした。アンテナからも笹に覆われて、踏み跡もない藪の状態ででした。距離もないことだからと、笹をかき分けて尾根を進んで行くと、ピークに白い標示杭が見えました。白い標示杭があれば、探すのも楽になります。

 時間もなくなったので、最後に須谷の奥にある四等三角点(深山 450.04m)へのルートを確認しておくことにしました。「点の記」では須谷から林道を入ることになっていますが、この林道は関係者以外立ち入り禁止になっているので、手前の要害山の向かい側の谷から入ってみようと思います。谷を入ってみると、半分くらいのところで作業道が草に埋もれてしまい、奥まで行けそうにありませんでした。手前の小さな谷から山の斜面を上がれそうなところがあるので、ここから尾根へ向かうことにしようと思います。長い尾根筋を上がることになりますが、笹薮がなければなんとかなると思われます。時期をみて挑戦しようと思います。   

ヤマナシ

オオブタクサ

キショウブ

東忌部
ヤマナシ(果実)
玉湯
オオブタクサ
玉湯
キショウブ(果実)

ミズトンボ

ホタルイ

ケヤブハギ

玉湯
ミズトンボ
玉湯
ホタルイ
東忌部
ケヤブハギ(果実)

シンミズヒキ

ヤマジノホトトギス

アメリカネナシカズラ

東忌部
シンミズヒキ
東忌部
ヤマジノホトトギス
八雲
アメリカネナシカズラ(虫えい)

ホソバツルノゲイトウ

アリタソウ

八雲
ホソバツルノゲイトウ(果実)
八雲
アリタソウ

12:22
市道から作業道へ入る。
12:37
林内の作業道を行く。
12:45
植林地の脇を進む。

13:01
作業道は終わり右の林内へ。
13:04
溜池の脇を進む。
13:06
溜池の奥から谷を上がる。

13:10
谷の奥から斜面を尾根へ上がる。
13:15
尾根へ上がる。電気柵に沿って左へ上がる。
頂部付近の植林地内に大きな穴がある。

13:27
背の高い笹藪の中へ分け入る。
13:54
笹薮を抜けると開けた笹原がある。
14:01
笹原の中に小さなクヌギの木が1本ある。

クヌギの木の近くに石柱があった。 白い標示杭がないので見つけにくい。 二等三角点(矢筈越 410.6m)


15:32
携帯アンテナに向かう。
15:33
管理道が笹に覆われている。
15:35
フェンスの手前の笹の中を行く。

15:39
笹をかき分けて尾根を進む。
15:45
白い標示杭が見えた。

四等三角点(金田奥 229.93m)

ここから上がって行けるのか



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