2019-12-16 小倉寺跡、大平滝

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2019年12月16日(月) 小倉寺跡、大平滝
 今日は、出かけに城山公園にバクチノキやオガタマノキの様子を見てきました。バクチノキは果実をつけていましたが、あまり数をつけていませんでした。オガタマノキはすでに果実はすべて落ちてしまったようで、種子を確認することはできませんでした。
 林道の法面にイネ科の植物がたくさん生えていて、まだ写したこともないような感じだったので、とりあえず写して帰りました。小穂は乾燥しすぎていて、細部を観察できませんでしたが、特徴からヒメアブラススキのようでした。

バクチノキ

オガタマノキ

ヒメアブラススキ

2019年12月16日
殿町
バクチノキ(果実)
2019年12月16日
殿町
オガタマノキ(花芽)
2019年12月16日
東持田町
ヒメアブラススキ

ユリノキ

2019年12月16日
朝日町
ユリノキ(果実)

 今日は、西持田町の小倉地区にある小倉寺跡と東持田町の大平山の中腹にある大平滝を訪ねることにしました。

 小倉寺は明治6年(1873)に廃寺となり、本尊の観音菩薩像は松江市石橋町の千手院に移された(「ふるさと持田の彩」)。島根札を歩いた時に、小倉寺跡の様子がわからず、確認していなかったが、持田公民館の資料によって、石碑などが残っているようなので、寺跡を訪ねることにしました。
 小倉地区からのルートがはっきりしないので、ソフトビジネスパークから山へ入ることにしました。ビジネスパークのピークから北へ向かうと中電の駐車場があり、この奥から小倉地区の谷への径があるはずです。山へ入ると踏み跡が上がっており、すぐ峠となりました。峠の右には数体の地蔵があり、反対側には大きな石積みがありましたが、何なのかはわかりませんでした。この峠の周りには広い場所はなく、寺跡とは思えず、峠から西へ向かって径があるので、向かってみました。峠から3分ほど竹林の中を歩くと、右へ上がる径が分かれていました。曲がり角には小さな木札が置いてあり、小倉寺跡と書かれていました。少し上がると、広場があり、手水鉢が残っており、ここが寺跡だとわかりました。公民館の資料では石碑が立っている写真がありましたが、倒れてしまったようです。
 寺跡から引き返し、分岐から西へ進んでみました。5分ほど歩くと、林内を抜け出し、稜線を上がる真山登山道に出会いました。
 お地蔵さんが立っていた峠まで引き返し、北へ向かって峠を下がってみました。竹林の中の歩きやすい径を5分ほど下ると、小倉地区の民家の脇に下りてきました。

北陵町
ピークから北へ入る。

中電の駐車場の奥へ

奥から山へ入る。

北陵町
山の中に径がある。
西持田町
すぐに峠となる。

峠の右に何体かのお地蔵様がある。

西持田町

峠の左に不明の石積みがある。

お地蔵様の向いている方向に径がある。

西持田町
竹林の中の径を行く。

径はよく手入れされている。

右への分岐がある。

西持田町
小さな案内木札が置いてある。

小倉寺跡と書かれている。

切り開かれた平場がある。

西持田町
手水鉢が残っている。

石碑が倒れている。

「奉納出雲札三拾三所」と刻まれた石碑

西持田町
分岐をまっすぐ行ってみる。

歩きやすい径が続いている。

西持田町


やっとわずかな見晴らしがあった。

西持田町
真山の登山道に出会った。

峠に返り、北へ峠を越える。

竹林の中を下がっていく。

西持田町

鉄塔巡視路として手入れされているようだ。

西持田町小倉地区
民家横の水路の脇へ出てきた。

出てきたところを振り返る。

 大平滝は東持田町納蔵西の林道澄水山線を上がり、白滝から250mほど先の民家の横から谷を入って行ったところにあります。最近案内標識などが整備され新聞紙面でも紹介されていました。

 林道澄水山線から左へ入り、民家の脇から谷の奥へ山道を上がっていきます。150mほど入ると右側に砂防ダムの堰堤があり、その先に案内標識がありました。川へ下って、対岸へ渡り、小さな滝を見ながら進んで、標識に従って再度川を渡って、左へ行くと右の谷に大きな滝が見えてきました。砂防ダムからは7分ほどで着きました。
 大平滝へのルートは、川沿いへ下りたところがぬかるんで歩きにくいですが、その他は案内標識がしっかりしていて、歩きやすく短い距離ですので、気軽に滝を楽しむことができると思われました。

 林道から上がってきた谷には、昔は島根町へ越える道があったことが昭和初期の地形図に載っています。今回少し様子を見ることにしました。滝の手前の川を渡った右側(右岸)に踏み跡らしきものが上がっているのが見えました。上がっていくと、小さな滝が何個かあり、足場の悪い急斜面を歩いて滝を越えました。これが径だったのかとも思いましたが、滝の左側の斜面に石が積まれ石垣が作られていました。上がってみると、たしかに石垣の上には径が伸びていました。下流の方向にも径があるように見えます。さらに上がっていくと、急斜面に径の跡は消え、谷は滝があり、動けなくなってしまいました。
 今回は、ここまでと諦めて林道へ向かって急斜面を上がることにしました。急斜面を少しよじ登ると、径らしきものが左右に続いていました。どこからか径は少し上を通っていたようです。少し下がってみましたが、薮となっており、また上流へ向かっても薮となっているため、やはり林道へ向かうことにしました。
 斜面をさらに上っていくと、左右にトラバースする細い踏み跡が続いていました。植林地があるので、そのための径ではないかと思われました。さらに斜面を上がると、やっと林道へ出ることができました。
 確かにこの谷に径があったことは確認できたので、次回は歩けるルートがないか探してみたいと思います。この旧道を、とりあえず持田川旧道(仮称)と呼ぶことにします。  

東持田町
林道から左へ谷を入る。

谷の山道を上がる。

砂防ダムの堰堤を過ぎ、川へ下りる。

東持田町

川沿いに進む。

東持田町


川を渡り、対岸を進む。

東持田町
小さな滝がある。


この先で川を渡る。

大平滝

東持田町

倒木を越え、川を渡り、左へ。

右手に大平滝が見えてくる。

大平滝

東持田町
大平滝

大平滝

川を渡った所から右へ谷を上がる。

東持田町
滝がいくつもある。

滝の上部の斜面から滝を越える。

東持田町
滝の左に石積みがある。

石積みの上に径が通っている。

川を渡る。

東持田町
倒木があるが径があるように見える。

急斜面の崖上を歩く。

川は滝と急斜面があり進めない。

東持田町
崖の少し上に径らしきものがあった。

前方は薮になって通れない。

諦めて林道へ向かって急斜面を上がる。

東持田町
斜面の途中にトラバースする細い径がある。

急斜面を上がる。

やっと林道へ上がった。

昭和12年発行旧版地形図


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