2018-7-17 東持田町 謎の大滝を発見

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2018年7月17日(火) 東持田町 謎の大滝を発見
 今日は、東持田町の大滝へ金井谷から上がってみることにしました。6月25日に鉄塔巡視路から向かってみましたが、地形図に記載のある場所には小さな滝しかありませんでした。谷から上がった情報と、巡視路から辿った情報が錯綜しているので、谷から上がって確認することにしました。しかし、以前にも谷から上がって最初の滝のところから進めず引き返しているので、どうなるでしょう。

 金井谷川に沿った集落の奥に大きな堰堤があり、堰堤へ向かう道は背の高い草が生い茂っていました。以前は草などなかったような気がします。山際には背の高い草もないようなので、山際の藪の中を堰堤の方へ向かうと、やがて堰堤の上部へ上がる階段が見えてきました。急な階段を上がると、すぐに堰堤の上部につきます。堰堤の奥へ向かって小径があるはずなのですが、小さな雑木が茂って見えなくなっていました。雑木を過ぎると、奥へ向かって山際に小径が続いています。5分ほど小径を行くと、堰堤のようですが大きなパイプ状のものが組まれた構造物があります。この構造物は一段高く(1m以上)作られており、また水が流れているので、濡れることを覚悟しないとよじ登ることもできません。しかし、ちょうど近くに枯竹があったので、これを立てかけて足がかりにし上がることができました。(後日確かめると、右端からは段差なく上がれます。)段差を上がり、奥へ進むと、さらに二段ほど段差がありますが、一段目は黄色い梯子状の取っ手がつけてあり、二段目には梯子状のものが置いてありました。ここからは、枯竹が折り重なった竹藪が続き、10分ほど行くと竹藪も終わり、木々の茂みの間に踏み跡が残っています。アオキなどの枝を払いながら進むと、少し大きめの(高さ5m程度?)滝(中滝)があります。以前はここで、直進もできず、周りの山の斜面も行けずに引き返しています。滝の両側を眺めていると、左側から何とか上がれそうに思えました。木や木の根っこ、シダなどにつかまりながら上がりましたが、ここが一番の難所になるようです。ここからさらに、金井谷川を5分ほど遡ると小さな滝があり、踏み跡が山の斜面の方へ上がって、足場が少し悪い場所です。白い標識杭がありますが、古い鉄塔巡視路の案内標識のように思いました。ここからさらに20分ほど小さな滝をいくつか越えていくと、目の前に直立する岸壁が立ちはだかり、水が流れ落ちています。ここが大滝となるようですが、水量は多くはありません。高さは30数mあるということです。私のカメラでは感じたようには写ってくれませんでした。
 やっと見つけた大きな滝は、地図に載っている大滝とは位置が違います。地図では標高250mくらいの場所ですが、この大きな滝は標高210mくらいの場所になります。他の文献によると、ここが地元で「大滝」と呼ばれている滝となるので、地形図の位置は何らかの間違いと思われます。(昭和12年発行の旧版地形図では210mあたりに大滝がある。)

フユザンショウ

オニドコロ

オニドコロ

東持田
フユザンショウ(果実)
上本庄
オニドコロ(雄花)
上本庄
オニドコロ(雌花)

ヤブカラシ

東持田
ヤブカラシ

11:25
集落の奥に大きな堰堤がある。
11:26
民家の向かいの斜面を上る。
11:27
堰堤への道は草に覆われている。

11:27
草の少ない山際を歩く。
11:31
堰堤の上に上がる階段が見えた。
11:32
急な階段を上がる。

11:35
堰堤上部からダムの縁を奥へ向かう。
11:37
雑木を抜けると小径がある。
11:39
ダムの奥に次の堰堤が見える。

11:41
大きな堰堤がある。
11:50
堰堤に足が届かない段差がある。
11:55
段差を上がった奥に、更に2段の段差がある。

11:57
枯竹が倒れ込んだ竹藪を進む。
12:09
竹藪を抜けると木々の間に、古い踏み跡がある。
12:11
やや大きな滝(中滝)が前方を塞いでいる。

12:15
上がった滝から下をみる。
12:20
斜面の白い標識杭へ上がる。
12:23

12:24
12:28
何個かの小さな滝を過ぎる。
12:36
小さな滝の向こうに垂直な岸壁が見える。

大滝

大滝

大滝

12:39
大滝へ到着。
滝の上部。

滝の最上部。 旧版地図では約210mに大滝がある。


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