ツルウメモドキ（蔓梅擬き）

落葉つる性木本 北海道〜沖縄の山野の林縁に生える。長さ数mに達する。樹皮は灰色。本年枝は黄緑色で無毛。しだいに赤褐色になる。葉は互生。葉身は長さ4〜10cm、幅2〜8cmの楕円形または倒卵形。縁には浅い鋸歯がある。両面とも無毛。葉柄は長さ1〜2cm。托葉は落ちやすい。雌雄別株。葉腋に短い集散花序を出し、雄株では数個、雌株では1〜3個の花をつける。花は黄緑色で、直径6〜8mm、花柄の中央より下に関節がある。果実はさく果。直径7〜8mmの球形で、10〜12月に黄色に熟す。熟すと3つに割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔をだす。種子は長さ約4mm。花期は５〜６月。 　冬芽は長さ約２〜４mmの円錐形で先はとがり、外側の芽鱗は硬くなって、やや刺状になる。葉痕は半円形。（樹に咲く花） 学名は、Celastrus orbiculatus ニシキギ科ツルウメモドキ属 葉裏の脈状に毛があるものをオオツルウメモドキという。脈上に畝状の突起と突起毛があるものをオニツルウメモドキという。

▼2011年5月20日　雄花　島根

▼2008年6月8日　雌花　枕木山		▼葉の表面は無毛。
	▼葉の裏面は無毛。
▼2006年6月3日　雄花　佐草
▼鋸歯の先端は内側に曲がる。
▼2005年5月21日　雄花　宍道来待		▼2004年5月28日　雄花　乃白
▼2005年12月30日　果実　佐草
▼2015年12月7日　果実　鹿島	▼裂開前の果実。	▼果実は直径約1cm、先端に花柱が残る。
	▼果実の中に仮種皮に包まれた種子がある。
▼赤い仮種皮に包まれた種子。	▼種子が4個あった。	▼種子は長さ約5mm。
	v種子の片面に浅い溝がある。	▼浅い溝の拡大。
▼種子の表面には低い突起が密生する。	▼表面の突起の拡大。
▼2014年1月7日　果実　東忌部		▼果実は直径約9mm、先端に花柱が残る。
▼熟すと果皮が3裂する。	▼種子は赤い仮種皮に包まれている。
▼仮種皮の中に種子がある。	▼種子は長さ約4.5mm。	▼種子の背面。
▼種子の腹面。
▼2018年10月28日　果実　東出雲	▼果皮が3裂して種子を出す。
v葉の裏面は無毛、脈上に突起も毛もない。	▼冬芽は半球形。	▼葉痕は半円形。
▼2005年11月20日　果実　西忌部	▼先端に花柱が突起として残る。
▼2003年11月16日　果実　佐草
▼2019年5月21日　蕾　島根
▼2015年5月2日　蕾　美保関
	▼葉の葉身は長さ約9cm。	v表面は無毛。
	v裏面は無毛で、脈上に畝状突起はない。	▼太いつるの樹皮。
▼細いつるの樹皮。
▼2009年7月12日　葉の表裏とも無毛。　玉湯
	▼鋸歯は鈍い。
▼2014年12月10日　冬芽　鹿島	▼冬芽は円錐形、葉痕は半円形。
▼2006年1月15日　冬芽　佐草
▼2010年10月10日　幼木　玉湯

島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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