1〜越年草 日本全土の庭や路傍でふつうに見かけ、高さ2〜20cm。茎は斜上し、下部からよく分枝して株状になり、上部に短い腺毛がある。葉は針形、深緑色、長さ5〜20mm、幅0.8〜1.5mm、微突端、無柄。花は径約4mm、白色、上部の葉腋に単生する。花柄は長さ8〜27mm、斜上あるいは直立し、腺毛がある。萼片は5個まれに4個または6個、楕円形〜卵形、長さ2〜2.5mm、鈍頭、背面に腺毛がある。花弁は5個まれに4個または花弁を欠き、卵形〜楕円形、萼より短いか同長、雄蕊は(2〜)5〜8(〜10)個、葯は黄白色。花柱は5個。さく果は球形〜卵形、長さ約3mm、萼の1から1.5倍長、5裂または4裂する。種子は暗褐色、腎円形〜球形、長さ04〜0.5mm、表面に円柱状の突起がある。花期は3〜7月。(日本の野生植物) 学名は、Sagina japonica ナデシコ科ツメクサ属 似た花にハマツメクサがあるが、種子の突起が目立たず、イトツメクサは通常花弁がなく茎が細い。 また海岸岩場にも、種子に突起があるツメクサが生えている。 キヌイトツメクサ 白色5弁花、果実が萼から突出、種子は0.2〜0.3mm、ツメクサ様突起 |
▼2013年5月22日 大井 | ▼花は直径約5mm、全体に腺毛がある。 | |
▼果実は熟すと先端が5裂し種子が出る。 | ▼果実は長さ約3mm。 | |
▼種子は長さ約0.5mm。 | ▼種子には柱状の突起がある。 | |
▼種子の柱状の突起。 | ▼果実は裂開しても、萼は開出しない。 | |
2010年5月16日 玉湯 | 果実は長さ約3mm。 | 萼や果柄に腺毛がある。 |
種子に柱状の突起がある。 | 種子は長さ約0.4mm。 | |
2013年5月16日 果実 大東 | ||
萼に包まれた果実。 | 萼や果柄に腺毛がある。 | |
果実は長さ約3mm。 | 果皮を破ると多数の種子がある。 | |
種子は長さ約0.4mm。 | 小さな柱状の突起がある。 | |
2014年5月22日 果実 八雲 | ||
種子は長さ約0.4mm。 | 柱状の突起がある。 | |
2007年5月5日 浜佐田 | ||
2005年6月12日 八雲 | ||
2007年6月16日 八雲 | 果実 | |
2004年5月5日 京羅木山 | 2004年4月17日 総合運動公園 | |
ハマツメクサに似て海岸に生えるが、種子はツメクサのように突起があるものを品種としてオツメクサとされたことがあるが、現在ではツメクサとされている。 |
2009年8月8日 秋鹿 海岸 | 果実が裂開しても、萼は開出しない。 | |
種子に柱状の突起がある。 | 種子は長さ約0.4mm。 | |