オツメクサ(雄爪草)
1〜多年草 海岸の岩場に生えハマツメクサと思われるが、種子の表面にツメクサのような柱状の突起がある。花期は4〜8月
「ツメクサの海岸生のものをオツメクサ(Sagina japonica f. crassiuscula )と呼称したい。」と(大井次三郎(1942)東亜植物資料18.植物分類地理。11(4):249-265)に記載があるが、「ハマツメクサやツメクサは時に山上に生じ、真の自生か否かを判断し難いことがあり、雲南省、チベット,ヒマラヤ山脈の高処にまで産することを知ったが,これも人為伝播か否かを決する術がない。両種の下に内陸形と海岸形,或は北方形と南方形を区別
命名して見ても結局実用にはなら左い。」と(水島正美(1960)日本及び近隣地域のツメクサ属(5)植物研究雑誌第35巻第11号335-340)にあり、現在ではツメクサ、ハマツメクサの下に品種は分類されていない。
学名は、Sagina japonica ナデシコ科ツメクサ属
海岸瓦礫地や市街地に生える似た花のハマツメクサは種子の表面に目立たない低い突起がある。
|
海岸の荒れた日には波がかぶるような岩場に生えるツメクサの仲間を調べると、姿はハマツメクサのようにずんぐりせず、ツメクサに似て種子に柱状の突起がある。花後にロゼット状となり越冬している。海岸岩場にハマツメクサは確認できていない。 |
▼2014年10月9日 鹿島 海岸岩場 | ▼種子は長さ0.3〜0.4mm。 |

|

|

|

|

|
島根町佐波の海岸岩場を2箇所調べたが全て種子に突起があった。 |
▼2014年7月9日 島根 海岸岩場 | ▼種子は長さ0.3〜0.4mm。 |

|

|

|

|

|

|
島根町大芦、加賀の海岸岩場を4箇所調べたが全て種子に突起があった。 |
▼2014年6月30日 島根 海岸岩場 | | ▼種子は長さ0.3〜0.4mm。 |

|

|

|
▼表面に柱状の突起がある。 |

|

|

|

|

|
鹿島町古浦の海岸岩場を4箇所調べたが全て種子に突起があった。 |
▼2014年6月19日 鹿島 海岸岩場 | ▼花は直径約5mm。 |

|

|

|
| | ▼熟すと先が5裂して種子を出す。 |

|

|

|
▼果実は長さ約3mm。 |

|

|

|
▼種子は長さ約0.35mm、柱状の突起がある。 | | ▼葉の幅は約1.7mm。 |

|

|

|

|

|

|
▼2013年9月22日 果実 鹿島 海岸岩場 | ▼熟して先端が5裂した果実。 |

|

|

|
▼花は直径約4mm。 |

|

|

|
▼果実は萼に包まれている。 | | ▼果実は長さ約2.5mm。 |

|

|

|
果▼実には小さな種子が多数ある。 | | ▼種子は長さ約0.35mm。 |

|

|

|
| ▼柱状の突起がある。 |

|

|

|
▼萼や花柄に腺毛がある。 | | ▼葉に腺毛がある。 |

|

|

|
| ▼上部の茎に腺毛がある。 |

|

|

|
▼2012年5月26日 鹿島 海岸岩場 | | ▼直径約7mm。 |

|

|

|
▼萼は5裂する。 | | ▼萼は開出しない。 |

|

|

|
| ▼突起がある。 |

|

|

|

|

|

|
▼2005年5月4日 鹿島 海岸 |

|

|

|
▼2004年6月13日 鹿島 海岸 |
| ▼果実 |

|

|

|
▼2013年4月22日 若葉 鹿島 |

|

|

|

|

|

|
▼2013年3月28日 若葉 鹿島 |

|

|

|

|
▼2014年8月12日 秋鹿 海岸砂礫地 | ▼裂開した果実。 | ▼種子は長さ約0.4mm。 |

|

|

|
▼種子の表面に柱状の突起がある。 |

|

|

|
▼2009年8月8日 秋鹿 海岸岩場 | ▼海岸岩場に生えていたが種子の様子はツメクサに似る。 |

|

|

|
| ▼種子は長さ約0.4mm。 |

|

|

|
▼種子に柱状の突起がある。 |

|

|

|
以下は種子の確認ができていないが、海岸に生えていたもの。 |
▼2005年8月7日 島根 |

|

|

|
▼2004年11月20日 ロゼット葉 島根 |
| ▼2007年3月10日 ロゼット葉 島根 海岸 |

|

|

|
島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑へ