多年草 日本全土の日当たりのよい道ばたや荒れ地などにふつうに見られる。踏み固められた道路などにも平気で生える。葉は全て根生し、長さ4〜15cm、幅3〜8cmの卵形または広卵形、まれに楕円形と変化が多い。数本の脈が目立ち、葉面が波打っているものも多い。葉柄は長く、断面は半月形。根生葉の間から高さ10〜20cmの花茎を数本のばし、小さな花を穂状にびっしりとつける。花は4個の萼片と1個の苞に包まれていて、花序の下から上に咲き上がる。雌しべ先熟で、まず萼の間から柱頭が顔をだして受精したあと雄しべ4個がのびでてくる。このころには花冠も萼の上部に出て開出する。萼片は長さ約2mmでふちは白色の膜質。苞は萼片より小さく、先端は赤みを帯びる。果実は熟すと中央部で横に割れる蓋果。上半部は円錐状でややとがり、この部分が帽子のようにとれる。種子は6〜8個。花期は4〜9月。(野に咲く花) 学名は、Plantago asiatica オオバコ科オオバコ属 花茎が長いものにトウオオバコがあり、種子が長さ1〜1.4mmと小さく、10〜20個と多い。また似たものにセイヨウオオバコがあり、果実の横断面に種子が6〜7個あり、種子は8〜16個入る。種子は長さ約1.2mm。 |
▼2015年6月7日 西長江 | ▼雌性期の花 | ▼花穂は長さ約7cm。 |
▼1個の雌しべの柱頭を伸ばす。 | ▼花を包む萼は長さ約3.5mm。 | ▼萼の基部に1個の苞がある。 |
▼雄性期、雄しべ4個が伸びてくる。 | ▼雄しべが伸びてくると、萼の先に花冠が開いてくる。 | |
▼花冠が開いている。 | ▼上から花、萼、苞 | ▼萼は4裂する。 |
4裂する花冠。 | ||
▼果穂。 | ▼果穂は長さ約14cm。 | |
▼花冠と萼を含んだ果実は長さ約5mm。 | ||
▼萼を除いた果実。 | ▼花冠を除いた果実、長さ約4mm。 | ▼取り除いた花冠。 |
▼種子は固まって入っている。 | ▼種子は胎座に着いている。 | ▼種子が7個あった。長さ約2mm。 |
▼2006年6月3日 雄性期の花 乃白 | ▼雌性期の花 | |
▼2011年9月28日 大海崎 | ▼萼の基部に1個の苞がある。 | |
▼少し熟した果実 | ▼花柄がはっきりし、萼の基部に苞がある。 | |
▼果実横断面、種子が4個見える。 | ▼種子は長さ約2mm、4個あった。 | ▼萼の基部に1個の苞がある。 |
▼2011年9月24日 鹿島 | ▼生育環境がいいのか花茎が55cm以上にも伸びる。 | |
▼果実 | ||
▼種子は8個あった。 | ▼種子は長さ約2mm。 | |
▼果実の横断面、種子が5個見える。 | ▼花茎は55cm以上ある。(定規は26cm) | |
▼2010年11月3日 果実 鹿島 | ||
▼種子は長さは約2mm。 | ||
▼2010年11月6日 果実 東長江 | ||
▼果実の蓋が取れると中に種子が4〜6個入っている。 | ▼種子の長さは約2.5mm。 | |
▼2013年3月11日 果実 玉湯 | ▼蓋がとれている。 | |
▼果実は長さ約4mm。 | ▼蓋をとると中に種子がある。 | ▼種子を取り出した。 |
▼種子が固まってしまっている。 | ▼種子が4個あった。長さ1.5〜2.5mm。 | |
▼▼果実は長さ約4mm。 | ▼蓋をとると中から種子が出た。 | ▼種子は5個あった。 |
▼種子は長さ1.5〜2mm。 | ▼種子の背面。 | ▼種子の腹面は凹んでいる。 |
▼2015年3月30日 ロゼット葉 東長江 | ▼葉は葉柄を含めて9.5cm。 | |
▼表面はほぼ無毛。 | ▼裏面の葉柄や脈上に毛がある。 | |
▼2007年2月12日 ロゼット葉 乃白 | ||
▼2011年9月18日 西忌部 | ▼雌性期の花。 | ▼雄性期の花。 |
▼果実の横断面。種子が4個見える。 | ▼種子は7個あった。 | |
▼生育環境がいいのか花茎が60cm程度に伸びる。 | ||
▼2011年9月14日 西忌部 | ▼生育環境がいいのか花茎が60cm程度に伸びる。 | |