2020-2-2 納蔵西〜澄水山旧道・持田川旧道を探して

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2020年2月2日(日) 納蔵西〜澄水山旧道(仮称)・持田川旧道(仮称)を探して
 今日は、白滝への旧道を歩き、その先北山縦走路の持田別れに通ずる旧道や大平滝の谷を上がる旧道を探して見ることにしました。
 旧版地形図を見ると、林道澄水山線ができるまでは、納蔵西から山を越えるルートが2本あり、白滝から右の谷を上がるルート(とりあえずこの径を、澄水山旧道(仮称)と呼ぶことにします。)とまっすぐ持田川沿いに谷を上がるルート(持田川旧道(仮称)と呼ぶことにします。)があります。
 このふたつのルートを探してみようと思います。持田川旧道(仮称)は下段に記しています。

納蔵西〜澄水山旧道(仮称)を探して
 林道澄水山線から納蔵西の集落へ入り、谷沿いに上がって行くと、右下に大きな堰堤が見え、更に上がると白滝があります。林道澄水山線からはここが入り口になり、白い標識が立てられています。白滝の上部の川に橋が架けられており、橋を渡って右側には細い滝が落ちています。
 橋を渡って左に斜面を上る径があり、すぐに右へ曲がると径には枯竹が倒れ込んで、歩きにくくなります。枯竹を避けながら進むと谷へ出てきますが、踏み跡は見えなくなってしまいました。谷の中にコンクリート製の低い擁壁が見えましたが、何なのかはわかりませんでした。
 急斜面の藪を上がると、畑の端の荒れ地に出て、すぐ上で林道澄水山線に出会いました。この畑は谷を埋め立てられてできており、谷の急斜面はこの埋め立てによるものと思われます。旧道は畑の中ほどを上がっていたとのことです。

 林道澄水山線を上がり、最後の民家の前を過ぎて、カーブの手前から谷へ入ります。谷にはわずかに踏み跡があるように見えました。谷を奥まで進むと、急斜面になってピークまで上がってしまうので、以前にここら辺に上がるだろうと思っていた場所の方へ向かって急斜面を上がりました。
 急斜面を上がった平らな場所に、コンクリート製の円筒形の井側のようなものがあり、水道管のようなものが谷へ向かって下りていました。ここからすぐ林道澄水山線に出会いました。

 旧道は林道澄水山線に出会ったところから更に山の尾根を上っているので、林道の向かいの斜面に上がってみました。斜面の上にはしばらくは踏み跡がありましたが、やがて踏み跡が見えなくなったので、尾根に向かって斜面を上ってみました。少し上がると、尾根径がありました。最近では人も通ることがないようで、枝が伸びて荒れ気味でした。尾根径は、下にも続いているようで、納蔵東への径があるのかもしれません。尾根径を上がって行くと、鉄塔が見え、巡視路に出会いました。この巡視路が北山縦走路の持田別れに通ずる旧道の一部になっています。

 旧版地形図にある旧道は概ねこのルートであろうと思われますが、谷に踏み跡が見えないので、機会を見つけて再度ルートを確認してみようと思います。また納蔵東へ下がると思われる尾根径も下がってみようと思います。

東持田町納蔵西
林道澄水山線から集落へ谷を入る。

川沿いの径の先に最奥の民家がある。
東持田町納蔵西
民家の前から川を渡り、右へ谷を上がる。


右に川の流れの音を聞きながら上がる。

大きな堰堤が見える。

更に径を上る。

東持田町納蔵西
白滝の上部。

林道澄水山線からの入り口。

橋を渡り対岸へ


橋の右に細い滝がある。

橋の左に斜面を上る径がある。

径の上部は枯竹が倒れ込んでいる。

東持田町納蔵西
谷にコンクリート製の擁壁がある。

急な斜面に径は見えない。

急斜面の藪を上がる。

東持田町納蔵西
畑の端の荒れ地に出てきた。

林道澄水山線に出会う。

最後の民家の前を上がる。

東持田町納蔵西
民家の先のカーブから谷へ入る。

谷にはわずかな踏み跡がある。
10:36

東持田町納蔵西


谷は奥へ続くが、斜面を右へ上る。

東持田町納蔵西

急斜面を上がる。

やっと上が見えてきた。

東持田町納蔵西
平地に古い水槽のようなものがある。

水道管のような管がつながっている。

林道澄水山線に出会う。

東持田町納蔵西
出てきた場所を振り返る。

林道反対側の斜面を上る。

斜面の上に踏み跡がある。

東持田町納蔵西
踏み跡が消え、右の急斜面を上る。

尾根に径があるが荒れている。

鉄塔の手前で巡視路に出会う。


昭和12年発行旧版地図。

点線は確認済みの旧道

納蔵西〜持田川旧道(仮称)を探して
 12月16日に行った大平滝の先から谷を上がっていく旧道を探して、再度谷へ向かいました。この旧版地形図にある旧道をとりあえず持田川旧道(仮称)と呼ぶことにします。

 砂防ダムを過ぎて川を渡るところの両岸に石垣が積まれ、丸木が1本渡してありますが、これは橋のあとではないかと思われました。

 先日、川の対岸の滝の上部に石垣が積まれ、その上に径があったので、どこから続いているのか、逆に径をたどってみました。径は少し行くと、斜面が崩れ、細い道しか残っていませんが、川の斜面に続いており、斜面の草地に出てきました。先日はこの草地から、川へ下りて、対岸へ渡って上流へ向かっていました。草地から斜面の径への入り口には石積みが残っているようなので、これが本当のルートのようです。

 少し進んで川を渡り、しばらく行くと倒木があったり、急斜面の径を行くと大きな滝が見えてきます。この大きな滝のところで、径が不明となり、上部へ回る径がないかと、踏み跡のような獣道のようなものをたどってみましたが、やはり獣道のようで、藪の中に消えてしまい通ることはできませんでした。川沿いの斜面の径は、崩れてしまっているようです。崩れてしまったような場所の少し下を枝につかまりながら通って上がると、再び踏み跡が続いていました。

 少し進むと、また大きな滝があり、川沿いは進むことができませんでした。急斜面を少し上がると、はっきりした径が残っていましたが、その先は藪となっていて、先日はここで諦めて、急斜面を林道まで上がって帰っています。今日は、藪の枝を切りながら少し進んでみると、藪の下には確かに踏み跡が残っているような感じです。時間もなくなってきたので、今日はここまでにして引き返しました。

 斜面にあったはっきりした径の下流側を確かめると、川沿いから上がってくる踏み跡があり、その崖地に石が積まれているように見えるので、川沿いから上部へ上がるルートは間違いないようです。

東持田町
砂防ダムを越え、登山道と分岐。

川を渡る手前に橋の跡がある。

大平滝

東持田町
斜面の草地の先から川の斜面に径がある。

石積みが残っている。

斜面に細い径が残っている。

東持田町
滝の上を径が通っている。

径の基礎に石垣が組まれている。

川を渡る。

東持田町
大きな滝が見える。

滝に向かう径が崩れている。

滝の上には径がある。

東持田町
大きな滝がある。

滝の上にはっきりした径がある。

径が藪の中に消える。


昭和12年発行旧版地図。


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