2019-9-17 松江杵築往還 三の丸〜打出町 |
2019年9月17日(火) | 松江杵築往還 三の丸〜打出町 |
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殿町 ヨシノアザミ |
殿町 オオイヌホオズキ |
浜佐田町 アメリカキンゴジカ(花後) |
打出町 エンジュ(葉) |
打出町 オヒシバ |
「島根県歴史の道調査報告書第10集」に「この往還は松江から宍道湖の北岸を西進し、平田を経て杵築へ至る道である。」とあり、この近世の「松江杵築往還」を、とりあえずは松江市の範囲で歩いてみることにしました。 松江城三の丸の県庁前から出発し、元一畑百貨店前の筋違い十字路を右折する。殿町通りを南進し、京橋で堀川を渡って、京店通りへ入って右折し、東茶町を西進します。西茶町へ入ったところは、中茶町と呼ばれ、湖岸にあった須衛都久神社の通りは権現丁と呼ばれていました。西茶町を進み、市役所への通りとの交差点は、ここも筋違い十字路となっています。この交差点を渡ると苧町となり、突き当りを左折すると、公園があり、番所があった場所だそうです。右折し堀川の荒隈橋を渡り、交差点を西へ進むと、中原町(土手町)へ入ります。昔はここが宍道湖の土手になっていたところのようです。やがて道は左へカーブし堂形町に入り、大雄寺の前を進むと、右へ愛宕神社への道があります。昔は、この角に立石と呼ばれた標柱があったそうで、「右大社一畑道」と刻まれています(現在は市庁舎第4別館前に移転されています。)。愛宕神社の手前から往還は西へ向かい、愛宕山の裾を回り、二つ池の縁に出てきます。神社手前から西へ曲がった近くに右へ入る小さな路地があり、入ってみると小さな社のようなものがありました。ガラス越しに覗いてみると、お不動さんが座っておられました。(愛宕不動明王) ここからは国屋町となり、宍道湖北岸の山裾(現在南平台団地)に沿って進むと長池があり、この先から下り坂となります。坂を概ね下ったところに、妙徳寺があり、平地に下がると浜佐田町となり、山裾を左へ回ったところに月光山円光寺があります。創建は鎌倉中期頃と言われています。円光寺から先へ進むと、左に大きな石灯籠が立っています。ここから山裾を左へ回って行くと、急な石段が見え、その上に布奈保神社がありました。 石灯籠のところまで戻り、往還はこの先、田んぼの中をカーブを描いて集落へ入っているということなので、探してみました。しかし、この辺りの水田は耕地整理が行われ、古い道は姿を消していました。線路から続く集落の道は残っており、右へ折れて、西に向かっています。国道を渡って、佐陀川の手前で西浜佐陀町に入ります。 佐陀川に架かる橋は茶屋前橋といい、今では珍しい木製の橋桁で、懐かしい風景を残しています。往還は橋を渡ってすぐ左折し、右折して宍道湖岸に沿って西へ向かっています。集落の中をしばらく進むと、大きな銀杏の木がある満願寺につきます。寺より宍道湖よりの場所に出島神社が祀られています。寺の横から山裾の家の間を少し進むと、左の小高い場所に小さな日御碕神社があり、少し進んだところに丁地蔵(三丁?)がありました。 ここから往還は警察学校の前を通り、一旦国道へ出て、すぐ左へ上がり盲学校の前からイングリッシュガーデンの前へと続いています。この先の「大はかや」の隣地に宍道湖で遭難した男女の追善供養の石碑があり、合わせて丁地蔵が置かれています。 寺津集落に入ると往還は国道沿いに進み、釜代山の裾野から山腹の「北小原第二号横穴」の横に上がると、その先は藪の中に道が消えてしまいました。国道へ戻り、往還が続くであろう場所を見ると、国道の北側斜面に径が上がっているのが見えました。斜面を上がると、丁地蔵(十九丁)があり、その先林内に広い径が続いています。しばらく広い林内の径が続きますが、太陽光発電施設の斜面の上に出たところで、径が消えてしまいました。 林内の径が出てくるであろう、線路を越えた市道まで進み、そこから再び出発することにしました。線路に沿って往還は西へ進み、左へカーブし踏切を渡って市道へ出ます。市道は、左に宍道湖を埋め立ててできた打出町を見ながら、線路に並行して古曽志町から東長江町へ向かって西進しています。 この満願寺から西に残っている丁地蔵は、出雲三十三観音霊場の巡拝路を示しているとされ、一つ手前の東長江町の金剛寺から続いていると思われます。 今回はここまでとし、次回に続きを歩いてみます。 |
殿町 三の丸県庁前を東へ向かう。 | 筋違い十字路(矢溜り)を右へ | 殿町通りを南進する。 |
殿町 堀川の京橋を渡る。 | 末次本町 京橋から東を見る。 | 京店通りを通る。 |
東茶町(下茶町) 右折し西へ向かう。 | 西茶町(中茶町) 権現丁 | 須衛都久神社(権現さん) |
西茶町(上茶町) | 筋違い十字路(矢溜り) | 苧町 西進する。 |
末次町 番所跡の広場 | 荒隈橋を渡る。 | 中原町(土手町) |
堂形町 道は左へカーブし、大雄寺前を通る。 | 昔は一畑・大社を示す立石があった。 (現在は市庁舎第4別館前) | 堂形町 右折し愛宕神社へ向かう。 |
外中原町 愛宕神社前 | 長い石段がある。 | 愛宕神社 |
外中原町 神社前の50mほど手前から西へ向かう。 | 右へ小路がある。 | 愛宕不動明王 |
不動明王が祀られている。 | 国屋町 二つ池の縁を北進する。 | 右折すると比津町へ向かう。 |
国屋町 長池の脇を西進する。 | 浜佐田町 坂を下ったところの妙徳寺入り口 | 妙見山妙徳寺 |
浜佐田町 平地に下り山裾を左へ回る。 | 月光山円光寺 | 布奈保神社入り口 |
浜佐田町 長い石段がある。 | 布奈保神社 | 水田の中の往還は耕地整理で消えている。 |
浜佐田町 水田から線路を渡り道がある。 | 集落の中を進む。 | 地蔵堂がある。 |
浜佐田町 歴史を刻んだお地蔵様が立っている。 | 集落を抜け、国道を渡って西進する。 | 西浜佐陀町 佐陀川の茶屋前橋を渡る。 |
西浜佐陀町 木製の橋桁が美しい。 | 橋を渡ってすぐ左折する。 | 右折して湖岸を西進する。 |
西浜佐陀町 往還は満願寺の横を西進する。 | 満願寺 | 湖岸の出島神社 |
西浜佐陀町 山裾の道を進む。 | 道路脇の石段の上に神社がある。 | 日御碕神社 |
西浜佐陀町 丁地蔵(三丁?) | 警察学校の横を進む。 | 警察学校前の道を渡り、すぐ右折する。 |
西浜佐陀町 往還は一度国道へ出る。 | 朝日山を右に見て国道を少し進む。 | 国道から左折する。 |
西浜佐陀町 丁地蔵 | 盲学校前の道路を渡り西進する。 | 丁地蔵が2基並んでいる。 |
西浜佐陀町 往還は国道と並行して西進する。 | イングリッシュガーデンの前を進む。 | 大墓屋の隣地に供養塔と丁地蔵がある。 |
西浜佐陀町 国道から右折する。 | 右折してすぐに左折し寺津集落へ入る。 | 集落の道から国道へ出る。 |
西浜佐陀町 国道の向かいの丁地蔵(十六丁?)。 | 国道脇を西進する。 | 丁地蔵(十七丁?) |
西浜佐陀町 釜代山の麓の古墳 | 北小原第二号横穴 | 古墳の先で道は薮に消えている。 |
西浜佐陀町 国道へ戻り、西進する。 | 国道北側の斜面に径が上がっている。 | 上がったところに丁地蔵がある。(十九丁) |
西浜佐陀町 丁地蔵から林内へ広い径がある。 | 林内の径 | 斜面に出たところで径が消えてしまう。 |
西浜佐陀町 この辺りへ出てきたと思われる。 | 電車の線路に沿って西へ進む。 | 左へカーブし線路を渡る。 |
古曽志町 打出町を左に、線路に並行して進む。 | 松江城三の丸〜打出町 |