多年草 南アメリカ原産で本州〜沖縄に生育する。茎は高さ80〜250cm、直立・叢生、平滑・無毛。葉は長さ10〜30cm、幅5〜15mm、鞘口に5mmほどの白い毛が散生。葉舌は長さ3〜5mm、縁に長い毛をつける。茎の基部の葉鞘には開出する毛を生じる。花序は長さ20〜40cm、枝は8〜15cm、直立または斜上。小穂は花軸に2〜3列に並び、卵形、鋭頭、シマスズメノヒエよりやや小さく長さ2〜3mm、淡緑色または紫色を帯び、縁に長い絹毛がが密生する。第1包穎は退化。第2包穎は花軸側に位置し、3脈がある。第3穎(退化した第1小花の護穎)は第2包穎とほぼ同形・同大。第4穎(第2小花の護穎)は革質、内穎を堅く包む。花期は10〜12月。(日本イネ科植物図譜) 学名は、Paspalim urvillei イネ科スズメノヒエ属 よく似たシマスズメノヒエは柱頭や葯が黒紫色、花序の枝が少なく、軸に直角に近い角度でつく。 小穂が無毛 柱頭が黒紫色、葯が黄色 ・・・ ズメノヒエ 小穂が有毛 柱頭が黒紫色、葯が黄色 ・・・ タチスズメノヒエ 柱頭が黒紫色、葯が黒紫色 ・・・ シマスズメノヒエ |
▼2011年11月2日 灘 公園芝生 | ▼小穂の縁に絹毛がある。 | ▼葯は黄色で、柱頭は黒紫色。 |
▼高さ50cmくらい。 | ||
▼2010年10月27日 玉湯 | ▼花序枝の付け根にも毛がある。 | ▼小穂の縁に毛があり、葯は淡黄色。 |
▼下部の葉鞘には開出毛がある。 | ||
▼2009年8月8日 鹿島 | ▼枝を10〜20本出す。 | |
▼白色の長毛が密生する。葯が黄色。 | ▼小穂は長さ約2.2mm、第2苞穎(下)。 | |
▼小花の護穎(下)、内穎(上)。 | ▼下部の葉鞘には開出毛がある。 | |