多年草 南アメリカ原産で、本州〜沖縄のおもに都市郊外の田園地帯に生育する。茎は高さ60〜100cm、基部は伏臥する。葉は長さ10〜25cm、幅5〜12mm、粉緑色。葉舌は長さ1.5〜3mm。葉鞘は口部に長い毛がある。花序は長さ10〜20cm、花軸は偏平、1側に小穂を4列につけ、小穂は短梗があり、広卵形ないし卵形、鋭頭、基部は円形、長さ3〜3.5mm。第1苞穎はなく、第2苞穎は花軸側に向かい卵円形、背面はレンズ状、5脈がある。第1小花の護穎は偏平、第2苞穎とほぼ同形・同大、縁は無毛。第2小花の護穎と内穎は革質、無脈。果実は広卵形、直径1.7〜1.8mm、乳褐色。 花期は9〜10月。(日本イネ科植物図譜) 花序の総は3〜10個、総状につき、長さ5〜10cm。小穂は卵円形で長さふつう3〜3.5mm、基部は円く、縁には白色の長い圧毛がある。(日本の野生植物) 葯は黒紫色、柱頭は暗紫色。(植調雑草大鑑) 学名は、Paspalum dilatatum イネ科スズメノヒエ属 よく似た種に在来種のスズメノヒエは、全体に軟毛があるが、小穂に毛がない点で異なる。似たものにタチスズメノヒエ、キシュウスズメノヒエ、アメリカスズメノヒエなどがある。 |
▼2020年6月29日 殿 | ▼柱頭と葯が黒紫色。 | ▼総は長さ約5cm。 |
▼小穂は片側に4列に並んでいる。 | ▼小穂の縁に白色の毛がある。 | ▼小穂は長さ約3mm、第2苞穎はレンズ状。 |
▼第1小花の護穎は扁平。 | ▼第2小花の護穎と内穎は革質。 | ▼第2小花の内穎(左)と護穎。 |
▼枝の基部に毛がある。 | ▼葉鞘や葉、茎は無毛、葉舌は小さい。 | |
▼2011年9月10日 鹿島 | ▼柱頭と葯が黒紫色、縁に長毛がある。 | |
▼2011年7月9日 玉湯 | ▼花序の枝のつく角度が直角に近い。 | |
▼柱頭と葯が黒紫色。 | ||
▼第1苞穎はない。第2苞穎 | ▼第1小花の護穎 | ▼第2小花。 |
▼葉鞘の口部に毛がある。 | ▼葉舌は長さ1.5〜3mm。 | |
▼2009年9月13日 玉湯 | ▼枝の付け根に毛がある。 | |
▼柱頭と葯が黒紫色。 | ▼小穂には長毛が多い。 | ▼葉鞘口部に毛がある。 |
▼2004年11月6日 講武 | ▼小穂には長毛が多い。 | ▼葉鞘も葉も無毛。 |
▼2009年7月20日 玉湯 | ||
▼2009年6月16日 玉湯 | ▼小穂は長さ3.5〜4mm。 | ▼護穎(上)、内穎(下)。 |
▼小穂、第2苞穎。 | ▼白いのは第2小花。 | ▼右は第2苞穎、左は第1小花の護穎。 |