つる性多年草。 千葉県以西〜琉球の海岸や平地から低山地の草原、林縁などで見られ、長さ2m以上に達する。茎には下向きの黄褐色の短軟毛がある。小葉は菱状倒卵形〜広倒卵形で、円頭、鈍頭あるいは鋭頭、両面ともに黄褐色の腺点と、特に脈上には伏した短軟毛が密にある。頂小葉は側小葉よりもわずかに大きいか、あるいはほぼ同大で、長さ3〜6cm、幅2〜5cm。托葉は宿存し、狭卵形、鋭尖頭、茶褐色で、長さ4〜5mm、外面に上向きの短軟毛がある。小托葉は糸状で、長さ2〜3mm。花序は基部の葉よりも短く、短柄があり、5〜20花をつけ、長さ2〜4cm、花後に伸び、果時には4〜8cmになる。花は黄色で、長さ8〜10mm、萼は短軟毛をやや密生し、長さ6〜8mm、腺点があり、下部の萼裂片3個は狭卵形で鋭尖頭、萼筒より長い。豆果は扁平な長楕円形で、2〜4mmの柄があり、長さ12〜13mm、幅約8mm、短白毛があり、紅熟し、黒色で光沢のある種子を2個入れる。種子は楕円体、長さ4〜5mm、幅3〜3.5mm。花期は7〜10月。(日本の野生植物) 学名は、Rhynchosia volubilis マメ科タンキリマメ属 よく似たトキリマメは葉の下半部の幅が広い。 |
▼2012年7月15日 美保関 | ||
▼暑いためか葉が閉じている。 | ▼小葉は上部の幅が広い。 | ▼葉軸、葉柄に毛が多い。 |
▼葉裏は長毛と黄色い腺点がある。 | ||
▼茎に毛が多い。 | ||
▼2011年9月28日 大井 | ||
▼若い果実、長毛がある。 | ||
▼小葉は中央より上部が幅が広い。 | ▼小葉の裏面は毛が多い。 | |
▼茎に毛が多い。 | ||
▼2011年7月16日 大井 | ||
▼最下の萼片が長い。 | ||
▼小葉の中央より上の幅が最も広い。 | ||
▼裏面に毛が多い。 | ▼茎に下向きの毛が多い。 | |
▼2014年11月20日 果実 島根 | ▼種子は開いた果皮についたままで残る。 | |
▼果皮には毛が密生する。 | ▼種子は長さ約5mm。 | |
▼頂小葉は長さ約8cm。 | ▼小葉の上半部が広くなる。 | ▼表面に毛が密生する。 |
▼裏面に毛が密生する。 | ▼小葉の付け根の小托葉は線形。 | |
▼葉柄基部の托葉は狭卵形。 | ||
▼2011年10月19日 果実 大井 | ||
▼果実は長さ1.5cmくらい。長毛が多い。 | ▼黒い種子が2個入る。 | ▼種子は長さ約6mm。 |