多年草 北海道〜九州の海岸から山地にかけて、草地にごくふつうに生える。茎は高さ10〜30cmになる。根生葉は長さ7〜15cm、幅2〜6mmの線形〜広線形で、縁には白色の長い毛がある。茎葉は2〜3個。茎の先に赤褐色の花が多数集まった卵球形の頭花をふつう1個、まれに2〜3個つける。花被片は広披針形、長さ2.5〜3mm。雄しべは6個あり、花被片より短い。花糸はごく短く、葯が目立つ。雌しべ先熟で、3個の柱頭が受粉したあと花被片が開き、雄性期に移る。さく果は褐色で花被片とほぼ同長。種子には種子の半分ほどの大きさの白い種枕がある。花期は4〜5月。(野に咲く花) 学名は、Luzula capitata イグサ科スズメノヤリ属 似たものにスズメノヤリ、ヤマスズメノヒエ、ヌカボシソウがある。 スズメノヤリ ・・・・ 花が頭状につく。 ヤマスズメノヒエ ・・・・ 枝の先に数個の花がつく ヌカボシソウ ・・・・・ 枝の先に1個の花がつく。 |
▼2014年4月19日 雌性期 東出雲 | ▼花被片が閉じたまま、3裂した柱頭が出る。 | ▼頭花は長さ約1cm。 |
▼花被片は長さ約3mm。 | ▼花被片を開くと3裂した雌しべが見える。 | |
▼雌性期には葯はまだ開いていない。 | ||
▼雄性期 | ▼雌しべが受粉すると、雄しべが成熟する。 | |
▼雄性期には花被片が開き、花粉がでる。 | ▼花は直径約5mm、雄しべが6個ある。 | |
▼雄性期には雌しべはしなびている。 | ||
▼頭花は1個に見えるが枝を分けて3個ある。 | ▼はっきり3個あるもの。 | ▼4個あるもの。 |
▼葉の縁に長白毛が多い。 | ||
▼2014年4月23日 伊勢宮 | ▼頭花は1〜数個つける。 | |
▼2011年4月17日 玉湯 | ||
▼葉の縁に長毛がある。 | ||
▼2009年4月19日 宍道 | ||
▼2007年4月8日 枕木 | ▼葉のふちには長毛がある。 | |
▼2004年3月27日 北堀 | ||
▼2012年4月24日 蕾 八雲 | ||
▼2014年5月11日 裂開した果実 玉湯 | ▼果実には3個の種子がある。 | |
▼種子は長さ約1.2mm、下部に種枕がつく。 | ▼種子の腹面、白い筋がある。 | ▼種子の背面。 |
▼2014年4月26日 果実 宍道 | ▼果実は3稜がある。 | |
▼頭花は2〜4個のものもある。 | ▼果実は花被片とほぼ同長。 | |
▼果実は長さ約2.5mm。 | ▼乾燥した果皮が3裂した。若い3個の種子がある。 | |
▼種子の下側に種枕がつく。 | ▼若い種子は種枕を含めて長さ約1.7〜2mm。 | ▼種枕を含めて長さ約1.7mm。 |
▼種枕を除いた種子、長さ約1.2mm。 | ▼頭花の数は変異がある。 | |
▼2010年5月15日 果実 玉湯 | ||
▼2010年5月15日 果実の殻 大井 | ||
▼2012年3月14日 幼苗 玉湯 | ▼葉の縁には白い長毛がある。 | |