常緑つる性半低木 北海道(南部)〜九州の山野の道端に普通。茎は円柱形で肋があり、初めは短毛があって後無毛となる。葉は長柄があり、奇数羽状複葉。小葉は3〜7、卵形または卵円形、鈍頭、微凸端、基部は円形または浅心形、全縁、まれに大きく切れ込み、両面毛を散生し後無毛となり、質はやや厚くて乾いても暗緑色、長さ3〜7cm。小葉柄で物にまといつく。葉腋から円錐花序をだす。花は多数、上を向いて平開する。萼片は4、倒披針形、円頭から鋭尖頭、白色、長さ10〜25mm、ふちに白毛を密布。雄ずいは多数、花糸は長さ7〜9mm、無毛、葯は長さ3mm。そう果は多数、卵形、長さ7〜8mm、扁平で厚いふちがつき、寝た毛がある。花柱は長さ3cm、羽毛状。花期は8〜9月。(原色日本植物図鑑) 学名は、Clematis terniflora キンポウゲ科センニンソウ属 よく似たボタンヅルは葉が3出複葉、雄しべが萼片と同長。蕾の先が丸い。そう果は紡錘形で短毛が密生する。 |
▼2017年9月10日 鹿島 | ||
▼雌しべの柱頭が8個見える。 | ▼花柱に毛がある。 | |
▼萼の縁には細毛がある。 | ▼花は直径約4.7cm。 | |
▼雄しべは多数ある(約40個)。 | ▼開きかけた花と蕾。 | |
▼2012年9月6日 美保関 | ▼雄しべの花糸が萼片より短い。 | |
▼雌しべが8個、雄しべは多数ある。 | ▼花柱には長毛がある。 | ▼花は直径約4cm。 |
▼花弁状の萼片。 | ▼萼片の縁に毛がある。 | ▼蕾の先は尖る。 |
▼ボタンヅルとの蕾の比較。 | ▼葉は羽状複葉で対生する。 | |
▼5小葉の羽状複葉。 | ▼小葉は長さ約6cm。 | ▼小葉は両面とも無毛。 |
▼2010年8月25日 美保関 | ▼雌しべは数個あり、花柱は細長い。 | ▼蕾の先端が尖る。 |
▼葉は5小葉からなる複葉。 | ||
▼2004年8月28日 佐草 | ||
▼2015年10月14日 果実 島根 | ▼果実には長い毛のある花柱が残る。 | ▼花柱を含んだ集合果の直径は約3cm。 |
▼花柱は長さ約3cm。 | ▼果実は長さ約8mm、周囲が肥厚する。 | |
▼2012年11月10日 果実 宍道 | ▼果実には長い毛のある花柱が残る。 | |
▼宿存する花柱は長さ約3cm。 | ▼果実は扁平で、長さ約7mm。 | ▼果実の周囲が厚くなる。 |
▼2010年11月11日 果実 八雲 | ||
▼そう果は扁平な卵形。 | ||
▼2010年1月20日 果実 乃白 | ||
▼2007年10月28日 果実 鹿島 | ▼間延びがした複葉になる。 | |
▼2011年5月4日 若葉 大草 | ▼葉の形は変異が多く、鋸歯のあるものもある。 | |
▼若い茎や葉柄、葉には毛が多い。 | ▼葉柄の基部は合着し茎を包む。 | |
▼2014年3月31日 若葉 鹿島 | ||
▼葉は5小葉からなる羽状複葉。 | ▼若葉には毛が多い。 | ▼葉は対生し、葉柄の基部は合着し茎を包む。 |
▼2011年2月26日 冬芽 玉湯 | ||
▼2007年2月12日 冬芽 佐草 | ||
▼2003年12月23日 佐草 | ||
▼2009年12月27日 細い葉 玉湯 | ||
▼2011年10月29日 幼株 宍道 | ||