ササクサ(笹草)

多年草。
関東以西〜沖縄の林地に生育し、散生する。茎は高さ40〜90cm、根茎は短い。茎は直立してまばらに叢生し平滑。葉は長さ10〜30cm、幅2〜4cm、茎の上部に数個つき、長楕円状披針形をしてササの葉に似ており、基部は丸く先は次第にとがり、質は薄く緑色・無毛。葉舌は短く切形。葉柄は長さ5〜7mm。花序は大きく円錐形、長さ20〜30cm、枝はまばらに出て偏側的に小穂がつく。小穂は細長い披針形をして背面はふくらまず、長さ7〜8mm、緑色を帯び、無毛又はまばらな毛があり、2個の苞穎と完全な第1小花及びその上部にある数個の不完全小花からなる。果実は細長い楕円形。花期は8〜9月。(日本イネ科植物図譜)
学名は、Lophatherum gracile
似たものにトウササクサがあるが、小穂は枝に密につき狭卵形で両性小花の護穎の背が膨らむ。
イネ科ササクサ属



▼2015年10月3日 西長江▼小穂は枝にまばらにつく。

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼花序は長さ約25cm。

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼小穂は芒を含めて長さ約1cm。▼小穂は細い披針形。▼小穂の先には不完全小花の芒が集まる。

ササクサ小穂

ササクサ小穂

ササクサ芒

▼芒には下向きの刺がある。▼花序枝に上向きの刺、小穂基部に毛がある。▼護穎の背は膨らまない。

ササクサ芒

ササクサ花序枝

ササクサ小穂

▼小穂には1個の完全小花と枝の先に数個の不完全小花がある。▼不完全小花、護穎の先に芒がある。

ササクサ小穂

ササクサ小穂

ササクサ不完全小花

▼不完全小花は護穎と内穎があるだけ。▼両性小花の果実が大きくなっている。

ササクサ不完全小花

ササクサ両性花

ササクサ葉

▼葉脈は横の小脈で結ばれて格子状になる。(透過光)。▼高さは約80cm。

ササクサ葉脈

ササクサ

ササクサ

ササクサ




▼2013年10月31日 大東▼花序軸には上向きの刺がある。

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼小穂は長さ約1cm。▼2個の苞穎を除いた小穂。

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼護穎の中に穎果と数個の不完全小花がある。▼穎果。▼柄の先に不完全小花がある。

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼不完全小花は数個ある。▼不完全小花の護穎の先は芒となる。▼芒には下向きの刺がある。

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼2009年9月5日 玉湯

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼苞穎が2個ある。護穎の中に小花がある。▼護穎の中に完全な第1小花と中から伸びる
柄の先に不完全小花が数個ある。

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼第1小花。▼数個の不完全小花の護穎の先に芒がある。

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼2006年10月9日 小穂には刺のある芒がある。 八雲

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼笹に似た葉をつける。
▼茎の葉は少ない。

ササクサ

ササクサ

ササクサ

▼2010年8月18日 八雲

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ

ササクサ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑