多年草 南アメリカ原産。江戸末期に観賞用として移入され、本州〜琉球で野生化した。庭、畑に生え、観賞用に植えられたものが逸出した帰化植物。地下に有毛の鱗片に包まれた褐色の鱗茎があり、そのまわりに多数の小さな鱗茎が群がってつく。葉はすべて根生し、葉柄は5〜15cm、3小葉からなる掌状複葉。小葉は倒心形で、幅2〜4.5cm、毛はなく、裏面の特に葉縁近くに橙色の細点がある。花茎は葉より高くぬき出て、高さ30cm内外となり、先端に散形花序に数花をつける。花は淡紫紅色で、径約1.5cm。萼片は長楕円形で、先に2個の腺点がある。葯は白色。さく果は円柱形で、長さ1.7〜2cm、全面に微毛がある。日本やヨーロッパではもっぱら鱗茎による栄養繁殖をおこない、結実しない。花期は6〜7月。(日本の野生植物) 学名は、Oxalis corymbosa カタバミ科カタバミ属 良く似た「イモカタバミ」は葯が黄色、「ベニカタバミ」は、葉が直径約2cmと小さく、小葉は切れ込みの浅い倒心形。花を2〜3個着ける。 |
▼2019年5月29日 東長江 | ▼花柱5個、雄しべ10個、葯は白色。 | |
▼花は直径約1.8cm。 | ▼萼の先端に2個の腺点がある。 | |
▼小葉は倒心形、幅約2.5cm。 | ▼短毛がある。 | |
▼裏面は伏毛が密生する。 | ▼縁に細点が並ぶ。 | |
▼細点の拡大。 | ||
▼2012年5月16日 大井 | ||
▼葉裏面の縁に細点が並ぶ。 | ||
▼2012年5月21日 伊勢宮 | ||
▼2011年7月18日 秋鹿 | ▼葯は白色で、花粉はできない。 | |
▼花茎の先端に数輪の花が散形状につく。 | ||
▼雄しべが花弁化し、八重咲きのようになるものがある。 | ||
▼葉柄や花柄には毛が多い。 | ||
▼小葉の基部に腺がある。 | ||
▼2012年6月14日 鱗茎 美保関 | ▼多数の鱗茎がつく。 | |
▼2003年6月21日 乃白田和山 | ||
▼2004年11月28日 乃白 | ||
▼2004年6月1日 城山公園 | ||