ベニカタバミ(紅片喰)

多年草
南アメリカ原産。地下に根茎を出してその先に鱗茎を着け、小株を生じる。小さな蕪形の塊茎から葉を出す。葉は頂部の凹んだ心臓形の小葉3枚からなる複葉。小葉の表面は濃緑色でやや光沢がある。春に葉より長い花茎を出し、直径1cmほどの紅紫色の5弁花を数個着ける。雄しべは10本で葯は黄色。花期は4〜6月。(日本帰化植物写真図鑑)
「真夏は葉が枯れて軽い休眠に入りますが、耐寒性は強く常緑で越冬します。」(米村浩次の花の世界)
学名は、Oxalis brasiliensis
カタバミ科カタバミ属
 良く似た「ムラサキカタバミ」は葯が白色、「イモカタバミ」は、葉が直径3〜4cmと大きく、小葉ははっきりした倒心形。花を6個以上着ける。



▼2018年5月15日 野生化 東出雲▼花が2個ついている。

ベニカタバミ花

ベニカタバミ花

ベニカタバミ花

▼花が3個ついている。▼雌しべの花柱は5個ある。

ベニカタバミ花

ベニカタバミ花

ベニカタバミ雌しべ

▼雄しべは長短の10個あり、葯は黄色。▼花茎は長さ約9cm。▼花は直径約2.5cm。

ベニカタバミ雄しべ

ベニカタバミ花茎

ベニカタバミ花

▼小葉の切れ込みは小さい。▼葉は直径約2cm。

ベニカタバミ花

ベニカタバミ葉

ベニカタバミ葉

▼小葉は長さ約1.1cm、縁に毛がある。▼葉の裏面。

ベニカタバミ葉

ベニカタバミ葉裏面

ベニカタバミ葉裏面

▼葉の裏面には伏毛が密生する。▼花茎は長さ約11cm。▼萼や花柄は赤紫色を帯びる。

ベニカタバミ葉裏面

ベニカタバミ

ベニカタバミ

▼葉柄は3〜5cmと短い。▼蕪(カブ)のような塊茎がある。

ベニカタバミ葉

ベニカタバミ塊茎

ベニカタバミ塊茎

▼根茎が伸びてその先に鱗茎がつく。▼鱗茎の拡大。▼葉は地面に接するように広がっている。

ベニカタバミ鱗茎

ベニカタバミ鱗茎

ベニカタバミ

ベニカタバミ

ベニカタバミ




▼2018年5月17日 萼や花柄も赤紫色になる。▼萼の先端に黄色い斑点がある。▼萼は長さ約6mm。

ベニカタバミ花

ベニカタバミ萼

ベニカタバミ萼

▼2個の黄色い斑点。▼花柱と長短の2段になる雄しべ。

ベニカタバミ萼

ベニカタバミ萼

ベニカタバミ

▼萼を一部取り除いてある。▼花柱や花糸に毛がある。

ベニカタバミ花

ベニカタバミ花

ベニカタバミ花

▼2018年6月7日 果実 東出雲▼殆どは結実しない。

ベニカタバミ果実

ベニカタバミ

ベニカタバミ

ベニカタバミ

ベニカタバミ

▼2020年4月9日 珠芽 玉湯▼花茎の先に珠芽をつける。▼珠芽から葉が出ている。

ベニカタバミ珠芽

ベニカタバミ珠芽

ベニカタバミ珠芽

ベニカタバミ

▼2019年5月19日 珠芽 玉湯▼花茎の先に珠芽をつける。

ベニカタバミ珠芽

ベニカタバミ珠芽

ベニカタバミ珠芽

▼珠芽は直径3〜4mm、長さ4〜5mm。

ベニカタバミ珠芽

ベニカタバミ珠芽

ベニカタバミ珠芽

▼珠芽の縦断面。

ベニカタバミ

ベニカタバミ

ベニカタバミ

ベニカタバミ

ベニカタバミ

2018年10月19日 多くの葉が出てきた。

ベニカタバミ葉

ベニカタバミ葉

ベニカタバミ葉

2018年10月1日 夏に枯れていたが芽が出てきた。

ベニカタバミ葉

ベニカタバミ葉

ベニカタバミ葉



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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