落葉つる性木本 北海道〜九州の山野にふつうに生える。ときに葉は越冬する。樹皮は灰黒褐色。円形の皮目がある。つるは右巻き。古いつるには短枝が発達する。葉は互生。古いつるでは短枝に集まってつく。3出複葉で、葉柄は2〜14cm。小葉は長さ2〜6cm、幅1.5〜4cmの卵形。先端は少しへこみ、基部は丸い。縁には大きな波状の鋸歯がある。雌雄同株。葉腋から総状花序が斜めに垂れ下がり、濃紫色の花をつける。花には花弁はなく、花弁状の萼片が3個ある。花序の先端には雄花が10数個。基部側に大型の雌花が1〜3個つく。雄花は直径4〜5mm、花柄は長さ約3mm、雄しべは6個。雌花は直径約1.5cm、花柄は長さ2〜4cm、円柱形の雌しべが3〜6個ある。果実は液果。長さ約10cmの長楕円形で、10月に熟す。熟すと紫色を帯び、裂開する。種子は黒褐色、長さ4〜5mm。花期は4〜5月。 冬芽は長さ2〜4mmの卵形。芽鱗は12〜16個ある。葉痕は半円形。(樹に咲く花) 学名は、Akebia trifoliata アケビ科アケビ属 |
▼2019年4月28日 雌花 東長江 | ▼雌花は直径約2cm。 | ▼雌しべが4個ある。 |
▼雌しべが5個ある。 | ▼雄花は直径約4mm、雄しべが6個ある。 | ▼花粉を出す葯。 |
▼雄花は多数つく。 | ▼花序の基部に雌花が2個、下部に雄花。 | |
▼2011年5月7日 雌花 東長江 | ||
▼雄花 | ||
▼花序の先端に雄花、基部側に雌花がつく。 | ▼小葉は卵形で、波形の鋸歯がある。 | |
▼2004年4月11日 佐草 | ▼雌花 | ▼雄花 |
▼先端が雄花、基部側が雌花。 | ||
▼2006年4月22日 運動公園 | ||
▼2015年10月14日 裂開した果実 島根 | ▼果実は長さ約8cm。 | |
▼果肉に包まれて種子が多数並んでいる。 | ▼種子は5.5〜6.5mm。 | ▼種子には種枕がついている。 |
▼2015年10月6日 果実 上本庄 | ▼果肉がほとんど落ちている。 | |
▼果実は長さ約9.5cm。 | ▼果肉がほとんど落ちている。 | |
▼種子が多数並んでいる。 | ▼種子は長さ4〜6mm。 | ▼種子には種枕がついている。 |
▼種枕の拡大。 | ||
▼2005年10月30日 果実 鹿島片句 | ▼2007年9月27日 裂開した果実 大平山 | |
▼2004年6月19日 若い果実 玉湯 | ▼2005年7月10日 若い果実 東忌部 | |
▼2007年4月28日 鹿島片句 | ||
▼2009年7月12日 玉湯 | ▼波形の鋸歯がある。 | |
▼2011年4月17日 芽吹き 玉湯 | ▼雄花序 蕾 | |
▼2009年3月28日 蕾 玉湯 | ▼新芽 | ▼冬芽 |
▼2006年2月19日 冬芽 大庭 | ▼古いつるは短枝が発達する。 | |
▼2006年1月15日 冬芽 東忌部 | ||
▼2011年2月19日 冬芽 西嫁島 | ||