マルバノサワトウガラシ(丸葉沢唐辛子)

1年草
本州〜九州の水田や湿地に生える。茎は直立して軟弱で高さ10〜18cm。葉は柄がなく卵円形で長さ5〜8mm、幅3〜6mm。花は長さ1〜2cmの柄がある。萼は長さ3〜4mmでほとんど基部まで5裂し、裂片は線状披針形。小苞はない。花冠は2唇形で下唇は大きくその中裂片は2裂する。雄ずいは2本で花糸はねじれ、葯には毛があり、前側の2本は小さい仮雄ずいとなっている。さく果は楕円形で萼より短く、種子は長さ0.5mmで網紋がある。花期は7〜9月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Deinostema adenocaulum
オオバコ科サワトウガラシ属
似たものにサワトウガラシがあり、葉が細く先がとがり、種子の網目模様が明瞭。



▼2015年10月17日 八雲▼卵円形の葉が対生する。

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

▼果実は線形の萼裂片に囲まれる。▼萼裂片に腺毛がある。▼果柄に腺毛がある。

マルバノサワトウガラシ果実

マルバノサワトウガラシ萼

マルバノサワトウガラシ果柄

▼果実は長さ約1.3mm。▼種子は長さ0.6〜0.7mm。サワトウガラシより細く、網紋の彫りが浅い。

マルバノサワトウガラシ果実

マルバノサワトウガラシ種子

マルバノサワトウガラシ種子

▼種子の表面に網目模様がある。▼種子の比較。

マルバノサワトウガラシ種子

マルバノサワトウガラシ種子

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ



▼2017年9月25日 閉鎖花の果実 八雲▼葉は卵円形で長さ約7mm。

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

▼長柄のある開放花と無柄の閉鎖花。▼閉鎖花は無柄でつく。

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

▼萼に包まれた閉鎖花の果実。▼果実は長さ約2mm。

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

▼多数の種子が入っている。▼種子は長さ0.6〜0.7mm。▼網目模様がある。

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

▼萼に腺毛がある。▼側枝や花柄には腺毛が多い。▼稲刈り後の水田で紅葉している。

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

マルバノサワトウガラシ

▼サワトウガラシと混生している。

マルバノサワトウガラシ



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