つる性多年草 関東以西〜琉球の山地の林縁に生える。茎はつる状で無毛、葉は長楕円形または狭卵形で先は細くとがり、先端はやや鈍く、基部はくさび形に狭まって翼のある柄につながり、長さ5〜10cm、幅1.5〜4cm、鋸歯はなく、若い葉の上面に点状の突起があるが、のちに両面とも無毛。茎の途中または葉の反対側からまばらに分枝する集散花序を出す。萼は皿形で浅く5裂する。花冠は淡紫色、先は深く5裂し、径約1cm、喉部内面は黄緑色、裂片は開くと背面に強く反り返る。葯は長楕円形で先は細くならず、長さ約3mm。液果は球形で熟すと赤色となり、径7〜10mm。種子は径約3mm。花期は8〜9月。(日本の野生植物) 学名は、Solanum maximowiczii ナス科ナス属 よく似たヤマホロシは若い葉の上面に朗らかな毛がある。また葉の基部が心形、円形、切形になり、下部の葉が分裂することが多い。花の喉部内面が濃紫色を帯びる。 またヒヨドリジョウゴは茎などに毛が多い。また果柄の先端が広がるように果実につく。似た花の区別。 |
▼2013年8月26日 東持田 | ||
▼花冠は反り返り、長さ約5mm。 | ▼花の中心部は淡緑色。 | ▼5個の雄しべが花柱を包む。 |
▼2010年9月4日 大庭 | 花の中心部は淡緑色。 | |
▼葉の縁が波打っている。 | ▼葉の基部はくさび形で葉柄に流れる。 | |
▼2007年8月19日 北山 | ||
▼葉の基部はくさび形で、葉柄に流れるように細くなる。 | ||
▼葉の裏面。 | ||
2015年10月6日 果実 上本庄 | ||
▼果実は直径約9mm。 | ▼柔らかい果肉の中に種子が多数ある。 | ▼種子が27個あった。 |
▼種子は直径約3mm。 | ▼種子の周りに狭い翼がある。 | |
▼2007年12月23日 果実 東持田 | ||
▼2009年10月11日 果実 八雲 | ▼果柄の先端が広がらない。 | |
▼ヒヨドリジョウゴの実 果柄の先端が広がる。 | ||
▼2014年10月4日 若い果実 東持田 | ||
▼果実は直径約9mm。 | ▼果実の横断面、種子が約20個あった。 | ▼種子は長さ約3mm。 |
▼乾燥、変色した種子。 | ||
▼2013年9月26日 若い果実 東出雲 | ▼果実は直径約8mm。 | |
▼果実の横断面。 | ▼果実の縦断面。 | |
▼未熟な種子。 | ▼種子は長さ約2.5mm。 | |
▼2007年9月27日 果実 東持田 | ||
▼2007年9月8日 果柄の先端は広がらずに果実につく。 東持田 | ||
▼2009年6月27日 葉柄の翼。 東持田 | ▼葉裏も無毛。 | ▼つるの先端。茎は無毛。 |
▼分岐をしながら伸びていく。 | ||