コゴメスゲ(小米菅)

常緑多年草。
関東南部以西〜九州の平地から低山地の疎林内や草地に生える。根茎は短く密に叢生する。基部の鞘は葉身があり、濃褐色で後に繊維に分解する。葉は硬く幅2〜4mm、ふつうナキリスゲより明るい色をしている。有花茎はは高さ40〜80cm。苞は有鞘、上方のものは刺状、下方のものは長い葉身がある。小穂は1節に2〜5個をつけ、下部のものはときに枝分かれし、長さ1〜2.5cm、幅2〜2.5mm、すべて雄雌性。雌鱗片は果胞の肩の高さまであり、ほぼ果胞全体を隠すことが多い。果胞はやや小さく、長さ2.5〜3mm、基部の柄は短く0.5mm以下、嘴も短く、長さ0.5〜1mm、細脈が多数あり、寝た短毛がある。柱頭は2岐。果期は9〜11月。(日本のスゲ)
学名は、Carex brunnea
カヤツリグサ科スゲ属ナキリスゲ節
よく似たナキリスゲは果胞が長さ2.8〜3.5mm、匍匐枝はなく大株となる。センダイスゲは長い匍匐根茎があり疎らに生え、果胞は長さ3〜3.5mm。



▼2015年10月6日 島根▼小穂は雄雌性で先端は雄性部になる。

コゴメスゲ花序

コゴメスゲ花序

コゴメスゲ小穂

▼小穂は長さ約2cm、幅約2mm。▼小穂の頂部は雄性で長さ約5mm。

コゴメスゲ花序

コゴメスゲ小穂

コゴメスゲ小穂

▼雄鱗片。▼雄鱗片は長さ約2.5mm。

コゴメスゲ雄鱗片

コゴメスゲ雄鱗片

コゴメスゲ果胞

▼雌鱗片は果胞の肩くらいまで。▼雌鱗片は長さ約2mm。

コゴメスゲ果胞鱗片

コゴメスゲ果胞鱗片

コゴメスゲ果胞鱗片

▼果胞は長さ2.3〜2.5mm。▼果胞には伏毛があり、口部は2歯。

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞

▼果実は長さ約1.4mm、柱頭は2岐。▼果実は円形、柱基はやや膨れる。

コゴメスゲ果実

コゴメスゲ果実

コゴメスゲ果実

▼花序は高さ約55cm。▼大きな株になる。

コゴメスゲ

コゴメスゲ

コゴメスゲ

コゴメスゲ

コゴメスゲ




▼2015年10月10日 大東

コゴメスゲ花序

コゴメスゲ小穂

コゴメスゲ小穂

▼小穂は長さ1.7cm。▼小穂は雄雌性、先端に雄花部がある。▼果胞は長さ2.1〜2.5mm。

コゴメスゲ小穂

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞

▼鱗片は果胞の肩くらい。柱頭は2岐。

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞鱗片

▼雌鱗片は長さ約2mm。▼果胞の口部は2歯、伏毛が多い。

コゴメスゲ果胞鱗片

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞

▼果実は広卵形、長さ約1.5mm。

コゴメスゲ果実

コゴメスゲ

コゴメスゲ

▼有花茎は長さ約50cm。▼草刈りされているが、大株となっている。

コゴメスゲ

コゴメスゲ

コゴメスゲ

▼2015年10月10日-1 大東▼小穂は雄雌性。

コゴメスゲ花序

コゴメスゲ花序

コゴメスゲ小穂

▼小穂は長さ約1.5cm。▼小穂は雄雌性。

コゴメスゲ花序

コゴメスゲ小穂

コゴメスゲ小穂

▼柱頭は2岐し、鱗片は果胞の肩くらい。▼鱗片は長さ約2mm。

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞鱗片

コゴメスゲ果胞鱗片

▼果胞は長さ2.3〜2.6mm。

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞

▼果胞の口部は2歯、伏毛が多い。▼果実は広卵形、長さ約1.5mm。

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果実

▼花茎は長さ約55cm。

コゴメスゲ

コゴメスゲ

コゴメスゲ

コゴメスゲ

▼2013年10月31日 大東

コゴメスゲ

コゴメスゲ

コゴメスゲ

▼頂小穂は雄花部が長く、雄花のみに見えるが、小穂の下部に雌花がある。

コゴメスゲ小穂

コゴメスゲ頂小穂

コゴメスゲ雌花

▼小穂は雄雌性、先端の雄花部は短い。v小穂の先端部に雄花がつく。▼先端部の雄花。

コゴメスゲ小穂

コゴメスゲ小穂

コゴメスゲ小穂

▼果胞と鱗片。▼果胞には開出毛がある。▼柱頭は2岐。多数の脈が目立つ。

コゴメスゲ小穂

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果胞

▼果胞は長さ約2.4mm、鱗片は1.7mm。▼果胞は長さ約2.3mm、毛が密生する。▼果実は長さ約1.5mm。

コゴメスゲ果胞鱗片

コゴメスゲ果胞

コゴメスゲ果実

▼鱗片は長さ1.7〜2.5mm。▼鱗片は長さ約2.3mm。

コゴメスゲ鱗片

コゴメスゲ鱗片

コゴメスゲ

v草刈りのため葉が全て刈られている。

コゴメスゲ

コゴメスゲ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑