カタバミ(片喰)

多年草または1年草
日本全土の道ばたや耕地にありふれている。高さ10〜30cm。茎や葉は全体にあらい毛が生え、地下に垂直に伸びる直根がある。茎はよく分枝し、下部は地中または地上をはい、上部は立ち上がる。葉柄は有毛、長さ2〜7cm、基部に小さな托葉がある。小葉は倒心形で、幅0.5〜2.5cm、表面の毛の密度には変異がある。上部の葉腋から長い花序柄が出て、先に1〜8個の花を散形花序につける。花柄は長さ1〜1.5cmで、初めは直立しているが、花がすむと伸び、水平以下に下がる。花は黄色で、径約8mm、異形蕊性を示す。さく果は円柱形、長さ1.5〜2.5cmで、全面に反曲した白短毛を密布し、さらに開出した多細胞毛がある。種子は多数、楕円形で扁平、長さ1〜1.5mm、幅約1mm、紅褐色で両面に7〜9本の横のうねがある。花期は5〜9月。(日本の野生植物)
学名は、Oxalis corniculata
カタバミ科カタバミ属
 乾燥した場所に多く、葉の色が赤紫色を帯びたものをアカカタバミという。葉の表面や茎にも毛が多いものをケカタバミという。
 似たものに茎が立ち上がる帰化植物のオッタチカタバミがある。
 茎が直立するものを品種としてタチカタバミと言って区別されることもある。



▼2013年9月16日 八雲

カタバミ花

カタバミ花

カタバミ萼

▼花は直径約1cm。

カタバミ花

カタバミ花

カタバミ果実

▼果実は長さ約1.5cm。▼果実の横断面、5室ある。

カタバミ果実

カタバミ果実

カタバミ果実

▼若い果実の縦断面。未熟な種子は白く、透明な外種皮に包まれている。▼熟した種子は透明な外種皮に包まれている。長さ1.2〜1.5mm。

カタバミ果実

カタバミ種子

カタバミ種子

▼外種皮を取り除くと種子がある。▼長さ約1.3mmの種子と外種皮。

カタバミ種子

カタバミ種子

カタバミ種子

▼種子には横しわがある。▼小葉は長さ約1.5cm。

カタバミ種子

カタバミ葉

カタバミ葉

▼小葉の縁に毛があるが、表面は無毛。▼裏面には毛が散生する。▼茎には下向きの毛が多い。

カタバミ葉

カタバミ葉裏面

カタバミ托葉

▼立ち上がる姿のもの。

カタバミ

カタバミ




▼2013年4月4日 天神

カタバミ花

カタバミ

カタバミ

▼2012年6月5日 枕木山

カタバミ花

カタバミ花

カタバミ花

▼果実は長さ約1.9cm。

カタバミ花序

カタバミ果実

カタバミ果実

▼果実は5室ある。▼種子は長さ約1.6mm、横しわがある。▼未熟な種子は白い。

カタバミ果実

カタバミ種子

カタバミ種子

▼縁に毛があるが、表面はほとんど無毛。

カタバミ葉

カタバミ葉

カタバミ葉

▼裏面は伏毛が多い。▼茎や葉柄に毛が多い。

カタバミ葉裏面

カタバミ茎

カタバミ

カタバミ

▼2009年5月31日 玉湯▼托葉と茎の毛の様子。

カタバミ花

カタバミ茎

カタバミ茎

カタバミ

▼2008年11月1日 東忌部▼果実は角張らず丸みがある。▼葉の縁には毛がある。

カタバミ花

カタバミ果実

カタバミ葉

▼表面には毛がないようだ。▼葉の裏面には毛がまばらにある。

カタバミ葉

カタバミ葉裏面

カタバミ花

▼2005年11月5日 島根加賀▼葉の縁に毛があるが、表面は無毛。

カタバミ花

カタバミ葉

▼2003年6月22日 忌部高原▼2003年9月15日 佐草▼2004年7月4日 果実 下佐陀

カタバミ花

カタバミ花

カタバミ果実

▼2007年6月2日 宍道▼果柄が下垂しない。

カタバミ花

カタバミ果実

カタバミ葉

▼葉柄や茎には毛が多い。

カタバミ茎

カタバミ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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