常緑高木 福島県以南〜九州の山地に生える。高さ230m、直径60cmほどになる。樹皮は赤褐色。縦に裂けてはがれる。葉は十字対生。長さ1〜3mmの鱗片状で、先端はとがらない。表面は濃緑色で光沢がある。裏面は淡緑色で、葉と葉が接するところに白色の気孔帯があり、Y字形に見える。雌雄同株。雌雄とも枝先につく。雄花は長さ2〜3mmの楕円形で、赤みを帯びる。雌花は長さ3〜5mmの球形。球果は直径約1cmの球形。開花した年の10〜11月に熟し、赤褐色になる。熟すと果鱗が開いて種子をだす。果鱗の先は厚く楯状に発達し、ふつう8〜10個ある。果鱗には種子が2〜4個ずつつく。種子は長さ約3mmの卵状楕円形で、両側に広い翼がある。花期は4月。(樹に咲く花) 学名は、Chamaecyparis obtusa ヒノキ科ヒノキ属 よく似たサワラの鱗片状の葉は尖り、裏面の気孔帯は、X字形に見える。アスナロは漢字の「小」またはカタカナの「ハ」が二つ重なったように見える。 |
▼2011年4月3日 雌花(蕾) 上佐陀 | ||
▼雌花のついた枝先は下を向いている。 | ||
▼2011年3月30日 雄花(蕾) 新庄 | ||
▼2011年3月19日 雄花(蕾) 風土記の丘 | ▼気孔帯はY字形。 | |
▼2005年11月26日 葉の裏面の気孔帯 八雲 | ▼葉の表面 | |
▼2014年1月7日 熟した果実 東忌部 | ▼果実は直径約1cm。 | |
▼種子の周囲に広い翼があり、翼を含めて長さ約4mm。 | ||
▼裏面の気孔帯はY字形。 | ||
▼2011年11月26日 若い果実 玉湯 | ||
▼2005年11月12日 若い果実 東忌部 | ||