つる性低木 中国、九州地方には、ハンショウヅルの変種で萼の外側に淡褐色の毛が密生するケハンショウヅルが分布する。花期は5〜6月。(野に咲く花) 学名は、Clematis japonica var. villosula [ハンショウヅル] 本州、九州の山地の林縁や林内に生える。長い葉柄が巻いてほかの木や草にからみつく。茎は暗紫色を帯びることが多い。葉は3出複葉。小葉は長さ4〜9cmの卵形〜倒卵形で先はとがり、粗い鋸歯がある。両面にとも脈上に軟毛がある。花は長さ6〜12cmの柄の先に1個つき、下向きに咲く。完全に開かない。花柄の中ほどに小さな小苞が1対ある。紅紫色の花弁のように見えるのは4個の萼片で、花弁はない。萼片は厚く、長さ2.5〜3cmで先はとがり、ふちは白い毛にふちどられる。花のあと花柱はのびて長さ3cmほどになり、毛ものびて羽毛状になり、そう果の先に残る。そう果は長さ約6mm。花期は5〜6月。(野に咲く花) 学名は、Clematis japonica キンポウゲ科センニンソウ属 同じ仲間のトリガタハンショウヅルは花が黄白色で、花柄が葉柄より短い。 |
2012年6月1日 島根 | 花柄に小苞が1対ある。 | 花柄は葉柄より長い。 |
萼に毛が密生する。 | 毛が密生し、白っぽく見える。 | |
小葉は長さ約6cm、小葉柄は短い。 | ||
2006年5月28日 佐草 | ||
2004年5月15日 乃白 | 萼の表面に毛が密生する。 | 花柄は葉柄より長い。 |
2019年4月28日 蕾 玉湯 | 花柄に1対の小苞がある。 | |
2004年5月8日 蕾 乃白 | ||
2010年4月25日 蕾 東忌部 | ||
2013年11月16日 果実 乃木 | 果実の先に毛のある花柱が残る。 | |
果序は直径約4cm。 | 果実の先に毛のある花柱が残る。 | |
花柱は長さ2〜3cm。 | 果実には毛がある。 | 果実は長さ約7mm。 |
果実の表面の毛。 | 頂小葉は長さ約8cm。 | |
短毛があり、小葉柄は短い。 | 裏面に短毛がある。 | |
2009年1月19日 果実 乃白 | ||
2004年1月24日 果実 乃白 | ||
2020年3月31日 果実 東忌部 | 若葉 | |
冬芽 | ||
2004年7月25日 果実 乃白 | 2004年9月20日 果実 乃白 | |
2007年9月8日 若い果実 東持田 | ||
2004年6月12日 果実 乃白 | ||
2011年5月4日 若葉 大庭 | ||
2014年12月10日 冬芽 鹿島 | ||
葉柄がつる状に絡んで他物に這い上がる。 | 羽毛状の毛のある花柱をつけた果実。 | |
花柱は長さ約3cm。 | 果実は長さ約7mm。 | 花柱の毛には刺はない。 |
2009年1月19日 冬芽 乃白 | ||
2006年1月15日 冬芽 乃白 | ||
2007年12月8日 冬芽 八雲 | ||
さび病菌 Aecidium clematidisによる菌えいと思われる。 | ||