ハマナタマメ(浜鉈豆)

つる性多年草
本州(太平洋側は千葉県以西、日本海側は山形県以西〜琉球の海岸の砂浜に生える。基部木質のつる草。長さ5m以上に達する。茎はいちじるしく伸長し、短い逆向きの圧毛をまばらにつけ、のちにやや無毛となる。小葉はやや黄緑色をおび、円形〜広倒卵形で、やや革質、鋭頭または円頭、長さ5〜12cm、幅4〜10cm。托葉は卵形、鋭頭、長さ4〜5mm、脱落性。1花序に十数花をつける。花は淡桃色、長さ2.5〜3cm、1節に2〜3個がつき、翼弁と竜骨弁はほぼ同長。萼は長さ1cm内外、上萼唇(向軸側の萼裂片)の先はとがり、少し突き出る。豆果は長さ5〜10cm、幅3〜3.5cm、2〜5個の種子を入れる。種子は褐色、楕円体、長さ約1.5cm、長いへそがある。花期は6〜8月。(日本の野生植物)
学名は、Canavalia lineata
マメ科ナタマメ属
クズに似るが、クズは葉の両面に粗い毛が密生する。
しまねレッドデータブックでは「県内海岸礫地のあちこちで生育するもののようであるが、安定して生存することがまれである。」とされている。また、 京都府のレッドデータブックでは「砂浜で発芽定着した個体が点在するが、現在のところ越冬する株は確認されていない。」とされている。



海岸砂浜に発芽した小さな個体を見かけるが、越冬した株には出会えていない。
▼2019年8月24日 1株あった。 鹿島

ハマナタマメ

ハマナタマメ葉

ハマナタマメ葉裏面

▼裏面の葉面や脈上に毛がある。▼若い枝には毛が多い。▼托葉は卵形で先がとがる。

ハマナタマメ葉裏面

ハマナタマメ

ハマナタマメ托葉

ハマナタマメ

ハマナタマメ




▼2014年10月9日 3株あった。 鹿島

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

▼2014年6月19日 鹿島

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

'▼13.10.28、砂浜海岸に3個の小さな株が確認できた。他は枯れたか流されたのだろう。その後越冬は確認できない。
▼2013年10月28日 No.1 鹿島

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

▼No.2▼No.3

ハマナタマメ

ハマナタマメ

▼砂浜に漂着した種子が芽をだしたものがある。'13.9.22、砂浜海岸に5個の小さな株が確認できた。
▼2013年9月22日 No.1 鹿島▼小葉の葉身は長さ約4.5cm▼表面には伏毛がある。

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

▼裏面の脈上に伏毛がある。▼枝に伏毛がある。

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

▼托葉は卵形で先が尖る。

ハマナタマメ

ハマナタマメ

▼No.2

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

▼No.3▼No.4▼No.5

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

▼2011年11月16日 鹿島

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ

ハマナタマメ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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