1年草 本州〜沖縄の低地の湿地や水田の中、あぜなどに生育し、群生する。茎の基部は匍匐する。茎は高さ10〜40cm。葉は長さ3〜10cm、幅3〜4mm、軟弱。葉舌は短く膜質。葉鞘は平滑・無毛。花序は穂状、直立し長さ1〜5cm、径4〜6mm、淡緑色、密に小穂がつき、中軸は平滑、小梗は短く上端は皿状にふくらむ。小穂は狭卵形、長さ3mm、上端は嘴状、穎の表面には白色の毛が疎生し、2小花からなるが第1小花は不完全。第1苞穎は卵形、長さ1.5mm。第2苞穎は最長、明瞭な脈がある。第3穎は第2包穎よりわずかに短い。第2小花の護穎は厚くガラス様の光沢がある。果実は茶褐色、長さ0.8mm。花期は8〜9月。(日本イネ科植物図譜) 学名は、Sacciolepis spicata var. spicata イネ科ヌメリグサ属 稈が叢生して草丈が高く、30〜60cmで、花序がしばしば暗紫褐色をおび、長さ3〜12cmのものをヌメリグサとして区別することががあるが中間型が多い。(日本の野生植物) |
▼2010年9月4日 東忌部 | ▼葉舌は短い。 | |
▼花序は長さ3cmくらい。 | ||
▼小穂は長さ約2.5mm。 | ▼第1苞穎は長さ約1.5mm、卵形 | |
▼第1小花の護穎は第2苞穎よりわずかに短い。 | ▼第2小花は長さ約1.5mm。 | |
▼下部の節から発根している。 | ||
2005年9月25日 宍道 | ||