ガンクビソウ(雁首草)

多年草
本州(秋田県以南)〜沖縄島以北の琉球の山地の林内や林縁の半陰地に生える。茎は直立し高さ25〜100cm、開出するか縮れた短軟毛があり、緑、中部以上で分枝し、枝は開出ぎみに斜上する。根出葉は開花時に枯れる。下部の茎葉は長い柄があり、長さは柄を含めて7〜23cm、幅3〜10cm、葉身は卵形〜楕円形、鈍頭かやや鋭頭、基部は円形〜くさび形、縁には波状の低い鋸歯があり、両面に短軟毛があり、裏面には腺点がある。葉柄には先端のみに翼がある。上部の茎葉は狭楕円形〜長楕円状披針形で無柄、鋭頭。頭花は枝先にふつう1個ずつ点頭してつき、基部に2〜4個の長楕円状倒披針形の反曲する葉状苞がある。総苞は卵球形で先端は少しすぼまることが多く、長さ5.5〜7.5mm、径5.5〜7(〜9)mm、総苞片は4列で覆瓦状に並び。外片は短く、円頭または凸頭でほとんど緑色とならず、基部は淡黄緑色。内片は鈍頭。小花は黄色。そう果は長さ約3.5mm。花期は8〜10月。(日本の野生植物)
学名は、Carpesium divaricatum
キク科ヤブタバコ属
似た花のヤブタバコは花が葉腋につく。またコヤブタバコは花が緑白色で、苞葉が多数つく。



▼2014年9月21日 宍道▼周辺に雌花、中に両性花がある。▼花は枝先に1個つく。

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

▼頭花の基部に苞が4個ある。▼頭花の下部は直径約7mm、長さ7mm。▼雌花(上)、両性花(下)。

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

▼両性花(上)、雌花(下)、長さ約5mm。▼子房の上部に粘液腺がある。

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

▼雌花の先端部。▼筒部の中に雌しべ1個と退化したような細い雄しべのようなものがあった。

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

▼両性花の先端部。▼中に葯筒がある。

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

▼葯筒の中に雌しべがある。▼下部の葉。▼葉身は長さ約6cm。

ガンクビソウ花

ガンクビソウ葉

ガンクビソウ葉

▼下部の葉は卵形、上部の葉は細くなる。

ガンクビソウ葉裏面

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ




▼2012年8月12日 東出雲▼花は枝先に1つずつつく。

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ葉

ガンクビソウ葉

ガンクビソウ葉

ガンクビソウ葉裏面

ガンクビソウ葉裏面

▼根生葉はない。

ガンクビソウ

ガンクビソウ

▼2010年9月11日 大庭

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

▼枝先に花をつける。

ガンクビソウ

ガンクビソウ葉

ガンクビソウ葉裏面

ガンクビソウ茎

ガンクビソウ

▼2006年8月26日 玉湯

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

▼上部の葉は細く葉柄が短い。
▼下部の葉は卵形で長い葉柄がある。

ガンクビソウ葉

ガンクビソウ葉裏面

ガンクビソウ葉

▼茎には短毛がある。
▼茎の上部で枝を分け、枝先に花をつける。

ガンクビソウ茎

ガンクビソウ

ガンクビソウ

▼2011年11月9日 果実 東忌部▼果実の先端が細くなる。

ガンクビソウ果実

ガンクビソウ果実

ガンクビソウ果実

▼果実は約3.5mm。▼先端の細い部分に粘液を出す腺がある。

ガンクビソウ果実

ガンクビソウ果実

ガンクビソウ果実

▼頭花は直径約7mm。▼頭花を割ってみた。

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

ガンクビソウ花

▼子房の先端に粘液を出す腺がある。

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ葉

▼葉裏に腺点がある。

ガンクビソウ葉

ガンクビソウ葉裏面

ガンクビソウ葉裏面

ガンクビソウ茎

ガンクビソウ

ガンクビソウ

▼2004年8月1日 田和山

ガンクビソウ花

ガンクビソウ

ガンクビソウ

▼2012年4月17日 芽吹き 宍道

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ

▼去年の花茎

ガンクビソウ

ガンクビソウ

▼2012年4月6日 芽吹き 東出雲

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ

▼去年の果実

ガンクビソウ

ガンクビソウ

ガンクビソウ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑
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