ウキクサ(浮草)

多年草
北海道〜沖縄の水田、水路、湖沼などの水面に群生する浮遊植物。葉状体は広倒卵形、長さ3〜10mm、幅2〜8mm、2〜4個の葉状体がつながり群体(コロニー)をなす。葉状体の裏面は多かれ少なかれの赤紫色であるが、ときに緑色。根は葉状体の裏から(3〜)7〜21本が束になって水中に垂れ下がり、長さは4cmまたはそれ以上に達する。根端は鋭頭。花弁がなく1個の雌しべと2個の雄しべ(1個の雌花と2個の雄花との解釈もある)からなる目立たない花をつける。種子は長さ0.7〜1mmの長楕円形。繁殖はもっぱら栄養繁殖で、葉状体が娘葉状体を形成して、それが離脱して新しい群体をつくる。秋になると新しい葉状体が澱粉粒を貯蔵して肥厚し、殖芽となる。殖芽は濃緑色で直径2mm前後、根を欠く。親葉状体の枯死とともに水底に沈んで越冬し、翌春、浮上して新しい葉状体を出芽して成長を開始する。花期は7〜8月。(日本の水草)
学名は、Spirodela polyrhiza
サトイモ科ウキクサ属
似たものに小さなアオウキクサがある。



▼2011年7月31日 西浜佐陀▼葉状体は長さ約8mm。

ウキクサ

ウキクサ

ウキクサ

▼根をたくさん出している。

ウキクサ

ウキクサ




▼2005年9月17日 佐草

ウキクサ

ウキクサ

ウキクサ

▼2004年8月1日 小さいものは別属のアオウキクサです。 玉湯

ウキクサ

ウキクサ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑