つる性越年草 本州〜沖縄の道ばたや畑、野原など、日当たりのよいところにふつうに見られる。葉は8〜16個の小葉からなり、先の方の1〜3個の小葉はふつう3分岐した巻きひげになる。葉柄基部の托葉は三角形、黒っぽい花外蜜腺があり、蜜を分泌する。小葉は2〜3cmの狭倒卵形で、先端は矢筈状にへこむ。花は葉腋に1〜3個つき、紅紫色で長さ1.2〜1.8cm。豆果は斜上し、扁平で長さ3〜5cm。なかには5〜10個の種子が入っている。熟すと真っ黒になって2つに裂け、果皮がよじれて黒い種子をはじきだす。別名カラスノエンドウ。花期は3〜6月。(野に咲く花) 学名は、Vicia sativa subsp. nigra マメ科ソラマメ属 よく似たものにホソバヤハズエンドウがある。小葉が細く先端が凹にならないが、下葉は凹になるものがある。 カラスノエンドウは烏野豌豆で、野豌豆(中国名 Vicia ソラマメ属)であり、標準和名とされるヤハズエンドウは、ヤハズノエンドウ(矢筈野豌豆)であるべきではないだろうか。 |
▼2013年4月29日 白花の品種 鹿島 | ||
▼2013年4月4日 嫁島 | ||
▼2013年3月28日 鹿島 | ||
▼花は萼筒を含めて長さ約1.8cm。 | ||
▼小葉は長さ約1.4cm。毛がある。 | ▼先端は凹み、刺状突起がある。 | ▼毛が散生する。 |
▼葉の裏面。 | ▼裏面には長毛が多い。 | |
▼葉柄の基部に托葉がある。 | ▼托葉裏面に蜜腺がある。 | ▼蜜腺の拡大。 |
▼蜜腺の拡大、蜜が出ている。 | ||
▼2011年4月23日 玉湯 | ||
▼中軸の先は分岐しつる状になる。 | ▼葉に蜜腺がある。 | |
▼蜜を舐めに蟻がやってくる。 | ||
▼2005年5月3日 東忌部 | ||
▼2007年4月21日 八雲 | ▼小葉の先端は凹む。 | ▼複葉の先端は3分岐し巻きひげとなる。 |
▼2013年5月26日 果実 東出雲 | ▼果皮が裂け、捻れて種子をとばす。 | |
▼果実は長さ約4cm。 | ▼種子には黒斑がある。 | ▼種子は直径約2.5mm。 |
▼2011年6月4日 果実 大井 | ||
▼2007年5月20日 果実 平成 | ||
▼2011年6月1日 若い果実 玉湯 | ||
▼2004年4月24日 若い果実 総合運動公園 | ▼先端の小葉は3分岐した巻きひげになる。 | ▼托葉には花外蜜腺がある。 |
▼2007年3月31日 托葉 蜜腺 城山公園 | ||
▼2007年3月17日 托葉 八雲西岩坂 | ||
▼2020年7月12日 芽生え 玉湯 | ||
▼2012年11月19日 芽生え 西川津 | ||
▼2007年3月10日 ロゼット葉 島根加賀 | ||
▼2003年4月13日 浜乃木 | ||
▼2004年3月28日 袖師 | ||