2023-2-22 松江の神社を訪ねる その86

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2023年2月22日(水) 松江の神社を訪ねる その86

 今日は、宍道町来待の日吉神社跡や焼火社を探しに出かけました。


 日吉神社跡は、「きまち書留帳」に「近江の『日吉大社(山王権現)』の分霊を、いまの『来待郵便局』前に奉斎したという。『旧社趾』を示す石が田の中に残っている。」とあります。
 来待郵便局の少し西側の国道を挟んだ向かいの畑の中に大きな石が置かれているのが見えます。石には日吉神社旧趾と中央に刻まれ、その脇になにか文字が刻まれていますが、読めなくなっています。宍道町史によれば、承応3年(1654)5月の火災により、現在地へ遷っているようです。

宍道町東来待
畑の奥に大きな石が見える。

 
西側から

 
旧社趾の石碑
 
 

 焼火社は、「きまち書留帳」に「『氏神』も上の『伊勢宮』、下の『焼火社」から中の『天満宮』中心になった。」とあり、菅原天満宮より下(北)にあったと思われます。資料の地図を見ると、元農道付近に焼火山という山があり、近所で尋ねると、「山の上に焼火権現と刻まれた石と、金刀比羅宮がある。」とのことでした。また、「以前は山の南側から道があったが崩れたので、北側から道をつけてある。」とのことでした。

 宍道町史の伊勢宮の項に、「焼火神社(飛地境内社)」とあるのは、この焼火大権現ではないかと思われます。

 元農道側に回ってみると、会社の裏から山への道が上がっていました。植林地に入ると一瞬道が見えなくなりますが、右へと上がっていくと、すぐ頂上に出ます。上がったところには、小さな社があり、丸に金の神紋があるので、こちらが金刀比羅宮と思われます。細い尾根の奥に大きな立石があり、焼火大権現と刻まれ、注連縄が張ってありました。

宍道町上来待
南側からの焼火山

北側(元農道側)
 
林内へ入って右へ上がる。



 
頂上に上がると、すぐ社がある。



金刀比羅宮
 
細い尾根の奥に立石がある。



焼火大権現
 


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