2023-2-12 松江の神社を訪ねる その85

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2023年2月12日(日) 松江の神社を訪ねる その85 宍道町

 今日は、宍道町上来待和名佐の和名佐神社の旧社地や西来待大野の八幡宮、横見の岩船神社の大岩を探しに出かけました。

 「出雲国風土記註論」の来待川の項に、「もともと同所にはなく和名佐集落の西の字元宮・古宮に凛座していたと思われる。・・・注目すべきはその旧社地の横には龍神社があることである。」とあります。上来待の字界図を見ると、確かに集落の西に「本宮、古宮床」という字名があります。和名佐神社について詳しい方がおられるということで訪ねましたが、去年の暮にお亡くなりになっていました。
 字名のあたりは、急斜面の藪と竹林になっていて、入り込めるような場所が見つかりませんでした。また、旧社地の横にあるという龍神社は、近所の方もわからないということでした。
 「きまち書留帳」を見ると、「和名佐神社は菅沢の下手にあったらしい。『本宮』「古宮床』『宮の前』などの小字が残っている。」とあります。また来待川の項に、「和名佐から遠所へ越える手前左手に『龍神社』がある。・・・『これは龍神でここが来待川の源流である。』」とあります。字名「本宮」の場所と「龍神社」とは約700m離れており、「出雲国風土記註論」の龍神社の『旧社地の横』との記載は誤りと思われます。
 「龍神社」は宍道町史では、「つゆじんさん」として紹介されています。

 西来待大野の八幡宮のあるというお宅を訪ねると、忌中の札が貼ってあり、今回は遠慮しました。

 「宍道町史」に「300m先の中ノ谷にある岩がその時の岩船とされている。」とあります。その谷と思われる西来待横見の岩船神社の裏山を越えたところの谷へ、西側の自動車道の脇から入ろうと思いましたが、倒木も多く、最近は人も通ったこともないようなので、別のルートを探してみようと思います。

   松江の神社

宍道町
フラサバソウ
和名佐地区この山の右端が字本宮・古宮床となる。

左端に本宮・古宮床の字名が見える。


島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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