2021-9-15 松江の神社を訪ねる その42

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2021年9月15日(水) 松江の神社を訪ねる その42 西川津町〜西尾町
 今日は、西川津町や西尾町の神社の跡地を訪ねることにしました。

 川津地区のガイドマップの学園台団地の近くに、「若宮さん」と載っているので、公民館で尋ねても不明のため確認に行ってみました。マークのある場所は、グーグルマップでは畑地のようになっていますが、すでに宅地造成されており、「若宮さん」は確かめることができませんでした。マークは道路の西側にありますが、東側に目をやると、少し離れた荒れ地の先の一段高くなったところに石碑が見えました。近くで見ると、荒神、總荒神と刻まれていて、地区の荒神が祀られていました。

 橋本倶楽部(集会所)から西へ細い路地を通っていると、路地の脇の生け垣の中に小祠がありました。遷宮の銘板があり、若宮八幡宮という名前がわかりました。
 民家の間の路地の奥に小さな石祠が見え、隣接の家で尋ねると、「うちで祀っている荒神です。」とのことでした。

 熊野神社に合祀されている宮尾神社の跡地を宮尾橋の近くで尋ねましたが、わかりませんでした。「川津郷土誌」には、「橋本の丘上にあり」とあるので、また探してみようと思います。

 布自伎美神社に合祀されている「門江神社」は、もと上東川津町門戸谷にあったということです。「出雲風土記註論」には西宗寺の近くの道路脇に礎石が残っているということで、写真が載っています。西宗寺の近くの道路脇を探すと、写真と同じと思われる四角い加工された石がありました。しかし、上部を見ると、数cmの縁を残して、内側をくり抜いたようになっていました。内部は土が詰まっていて確認はできませんでしたが、溜桝のようなものではないかと思われました。
 近くの家で尋ねると、神社のことはわかりませんでしたが、「門戸谷は、この道の峠を越えたところで、この山の裏になる。」とのことでした。峠を越えると、広い谷が開けており、谷へ下りたところで尋ねると、「神社の名前はわからないが、跡地は、あの家の横から山へ入ったところにある。平場が2段になっており、昔は布自伎美神社のお祭りの時に合わせて祀っていた。」とのことでした。「註論」がいう場所とは異なりますが、ここが門江社に比定された「国石大明神」の跡だと思われます。

 紐解神社に合祀されている八幡神社の跡地は、西尾町客土にあるということで、紐解神社の近くで尋ねると、「客土は、田んぼの向こうの常念寺の近くだ。」ということでした。常念寺の近くで、「やわた神社」を尋ねると、「『やわた神社』はわからない。もしかしたら、『はちまん講』のことですか。横の道を上がったところに歳徳神があります。」とのことでした。山へ入ってみると、広い平場があり、神社の本堂があったような場所に歳徳神があり、その隣に社日碑があり、その前に狛犬が置かれていました。

 八幡神社の境外社であった髙原社について尋ねると、「あの田んぼのあたりにあったと思う。あの辺りを『高原』と言っている。」とのことでした。そこは、県道260号の南側で、女子校グランドの北東にあたる場所でした。田んぼの中に数本の樹木がある場所があり、その辺にあったのかなと思ったりしています。1961年代の空中写真を見ると、小さな溜池があるように見え、市杵嶋姫命(水の神)を祀った場所としては適当かなと思えます。   

 松江の神社

橋本の總荒神

若宮八幡宮

橋本の荒神

西川津町橋本
橋本の總荒神
西川津町橋本
若宮八幡宮
西川津町橋本
橋本の荒神

国石大明神跡

八幡神社跡

高原社跡

上東川津町門戸谷
国石大明神跡
西尾町客土
八幡神社跡
西尾町高原
高原社跡


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