2019-1-7 市成古道、島根札第7、11〜17番

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2019年1月7日(月) 西川津町 市成古道、島根札第7、11〜17番
 今日は、西川津町の島根札の7番、11〜17番を探し、合わせて二中の裏山にある古道を歩いてみることにします。
 島値札の観音堂は概ねの位置をグーグルマップなどで確認していたので、あまり迷わずに訪ねることができました。ただ、「向茂道名所」の読み方や、第十五番がこの観音堂の中にあるのかどうかなど、確かめないといけないこともあり、再度情報を集めてみます。

 西川津町市成いちなり古道を歩く前に近くにある推恵神社や熊野神社を訪ねてみました。二中の正門前から山沿いの道を上がると市成墓地があります。この墓地の入り口に無縁仏のお地蔵様が置かれていますが、戦国時代の毛利と尼子の戦いの戦死者のものと言われているようです。市成墓地から右の山へ入って少し行くと六地蔵が置かれており、その先の道路脇には数個の約1m四方の石製の枡が埋められています。水を溜めるためのものでしょうが、一体これは何なのでしょう。

 市成墓地から四季が丘団地付近への古道は、地形図や地図には載っていませんが、古い地形図には二重破線や破線の道が載っており、昔は多くの人の往来があったものと思われます。この古道へは、墓地の反対側の林内にある携帯基地局のアンテナ脇から入ります。概ねが中電鉄塔の巡視路となっていて管理されているため、よく整って歩きやすくなっています。ただ四季が丘団地入り口付近へ出る手前で、養護学校付近への分岐から尾根を通る巡視路と分かれ、他方は山裾をまわっています。こちらが旧版地形図に載っている古道と思われますが、ピークから下がって来る巡視路に出会うまでの間は、木々の枝が伸び、若干歩きにくくなっています。再び尾根から下がってきた巡視路に出会うと、すぐに四季が丘団地付近の道路へ出てきます。道路の法面の上に、赤御幣道祖神が祀られています。近くに説明板があり、この峠を滑峠(ぬめたお)といい、川津、持田、西尾方面への道が交わっていたようです。

 先程の古道で養護学校方面へ分岐した道への入口を探して、養護学校西側の道路を挟んだ池のあたりを探しましたが、入り口が見つけられませんでした。古い地形図では、大内谷から養護学校の脇を通って道があり、そのまま山へと続いています。現在の道の延長線上に道があるはずなので、さらに探してみると、池の東側に隣接する駐車場の奥の山裾に踏み跡のようなものが見えました。その手前は笹薮が池の淵まで続いているので、ここに古い道があったようです。 駐車場の奥から踏み跡をたどって、しばらく上がると踏み跡も見えなくなりましたが、木々をかき分けながら上がって行くと、先程の巡視路の分岐のところに出てきました。巡視路を横切り、踏み跡らしきものが続く谷を下りましたが、しばらく行くと枯竹の倒れ込んだ竹藪になりました。枯竹と格闘しながら、竹藪を下がっていくと、5分ほどで開けた谷へ出てきました。元は水田だったところで、廃田となってセイタカアワダチソウやオオアレチノギクなどの雑草が生え、また全面が湿地の状態で、足元を確かめないと、靴が沈み込んでしまいそうです。15分ほど湿地を下がると、やっと畦道のような径があり、道路へでることができました。夏から秋には背の高い草に覆われ、歩くことができないと思われ、この南北のルートはお勧めできません。ただ東西のルートは一部を除いて管理されているので、散策にはお勧めできます。

 今回歩いた古道(巡視路)には、他に2箇所ほど南に向かって分岐の径があったので、次回に確認してみようと思います。

島根札第7、11〜17番

西川津町
第七番 山崎庵
西川津町
第十一番 那智山神宮寺
西川津町
第十二番 海潮庵

西川津町
第十三番 舟見堂
西尾町
第十四番 高称寺(左)
西尾町
第十七番 鍛冶屋崎観音堂

西尾町
宝光山常念寺
西尾町
第十五番 常念寺 第十六番 向茂道名所

二中の正門前から山へ向かう。坂を上がると市成墓地がある。墓地から右へ林内へ進む。

道の脇に六地蔵が置かれている。道路脇に石製の四角い枡がある。約1m四方の枡がある。

推恵神社3枚の扁額が掲げてある。

本殿は春日造変態御前神社

熊野神社本殿は流造変態

西川津町市成古道

12:22
墓地へ帰り、携帯アンテナの脇を入る。
12:24
分岐があるが右へ行く。

12:25
小さな峠を越える。
12:26
尾根を歩く。
12:27
右へ分岐がある。

12:34
右へ分岐がある。
分岐は、市成からの旧道か?12:36
巡視路の分岐、右へ直進する。

12:38
落ち葉の下に踏み石が残っている。
四角い石が敷いてある。12:40
径はU字形になって下る。

12:43
分岐を右へ、左は養護学校方向へ。
巡視路は分岐し、尾根へも上っている。谷には西尾へ下る旧道がある。

12:47
山裾をまわる巡視路は少し荒れている。
12:51
尾根伝いの巡視路との合流点を振り返る。
12:53
道路に出てきた。

赤御幣道祖神道祖神の説明書き

道祖神は峠(滑峠)の法面の上にある。

13:06
学校近くの駐車場奥に山への踏み跡がある。
13:07
山沿いに踏み跡を上がる。
13:08
踏み跡は消え、藪になってくる。

13:10
先程の巡視路と交差し、谷を下る。
13:14
旧道は荒れた竹林内へ入る。
13:16
なんとか踏み跡らしきものがある。

13:18
枯竹が倒れ込んでいる。
13:22
西尾町の谷へ下りてきた。
13:26
湿地帯となった水田跡を進む。

13:31
足元を確かめながら荒れ地を行く。
13:38
畦道の跡のようだ。
13:40
やっと荒れ地を抜け出した。

13:42
谷の反対側に小径がある。
13:43
道路へ出てきた。
13:46
出てきた谷を振り返る。

大正7年発行旧版地形図


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