落葉高木 本州(富士・箱根を除く関東地方西部〜富山県以西)〜九州の山地に生える。大きいものは高さ20mに達する。樹皮は灰褐色で平滑。皮目が多い。葉は互生。ふつう奇数羽状複葉で長さ10〜20cm。小葉は4〜6対あり、ふつう互生する。小托葉はない。小葉は長さ6〜12cm、幅2〜6cmの長楕円形、側脈は13〜15対ある。表面は無毛。裏面は粉白色で、脈上にわずかに毛がある。枝先きに長さ15〜30cmの円錐状の花序をだし、白色の蝶形花をつける。花は長さ2〜2.5cmで、旗弁はそり返る。萼には縮れた軟毛が密生する。果実は豆果。長さ6〜9cm、幅7〜9mmの広線形で、翼はなく、表面はほとんど無毛。熟しても裂開しない。なかには3〜9個の種子が入っている。花期は6〜8月。別名ミヤマフジキ。 冬芽は葉柄の基部に包まれているので落葉しないと見えない。長さ5〜8mmの円錐形〜卵形で、黄褐色の毛が密生する。葉痕はU字〜O字形で、冬芽のまわりをとり囲む。(樹に咲く花) 学名は、Cladrastis shikokiana マメ科フジキ属 よく似たフジキの冬芽は膜質の白い袋に包まれる。 |
▼2009年5月23日 蕾 八雲 | ||
▼2006年5月21日 八雲 | ||
▼小葉は互生する。 | ||
▼2008年3月8日 八雲 | ▼冬芽は裸芽で、白い袋はない。 | |
▼2008年3月8日 八雲 | ||