多年草 インド原産で、飼料として栽培されているが、沖縄の草地にも生育する。茎は高さ3〜6m、茎は太く、叢生する。葉は長さ90〜150cm、幅50〜70mm、線形、堅く中央部以上は幅が最も広く、中央脈は白色。葉舌は膜質、淡褐色を帯び長さ3mm、縁に10mmくらいの軟毛をつける。葉鞘は平滑、口部にだけ長い毛がある。円錐花序は乳白色を帯び50〜100cm、花軸は径7〜10mm、枝は長さ15〜20cm、乳白色まれに紫色の軟毛におおわれ、平滑。小穂は双生し、1個は無梗で、他は有梗。披針形、長さ3〜3.5mm、淡緑色または黄褐色。包穎は披針形、先は短くとがり、外側に5〜8mmの軟毛を生じる。小花は包穎より短く、内穎には花外に超出しない短い芒をつける。[花期は9〜11月。](日本イネ科植物図譜) 学名は、Tripidium arundinaceum イネ科ムラサキオバナ属 参考 Flora of China 参考 中国植物誌 下記日本語訳は違っているかもしれない。(訳せないところは省略している。) 稈は高さ2〜4(〜6)m、直径1〜2cm、多数の節があり、無毛。葉鞘は節間より長い。葉鞘の基部または口部に柔毛がある。葉舌は膜質、長さ1〜2mm。葉は線状披針形、長さ1〜2m、幅2〜5cm、先端は尖り、基部は徐々に細くなり、無毛、上面の基部には柔毛が生え、縁には鋸歯状に粗い。円錐花序は大型、長さ30〜80cm、幅5〜10cm、主軸は無毛、節ごとに2〜4個の枝を出し、枝は2〜3回分枝する。無柄と有柄の小穂は披針形、長さ3.5〜4mm、黄緑色または紫色を帯びる、両包穎ほとんど同長、先端は徐々にとがる。背部に長く小穂の倍以上の絹状の柔毛がある。第2包穎は3(〜5)脈、上部の縁に毛がある。背部は無毛。但し、有柄の小穂では背部に長柔毛がある。第1外花穎は包穎と同長かやや短く、1〜3脈があり、先端は尖る。上部の縁に小さな毛がある。第2外花穎は披針形、包穎よりやや短いか同長。先端は小さく尖り、有柄小穂では長さ約3mmの短芒がある。上部の縁に細毛がある。第2内花穎は長楕円形、長さは外花穎の半分で先端に小さな毛がある。葯は長さ1.8〜2mm、柱頭は紫黒色、長さ約2mm。 似たものに欧州南部原産のラベンナススキ(Saccharum ravennae)があるが、護穎に長芒がある。 参考 Flora of China(Saccharum ravennae) 参考 中国植物誌(Erianthus ravennae)(「花葯黄色。」とある。) |
▼2015年10月10日 宍道 | ▼花序は長さ約70cm。 | ▼有柄と無柄の小穂が対になってつく。 |
▼無柄小穂、第2苞穎の背に長毛がない。 | ▼有柄小穂、第2苞穎の背に長毛がある | ▼花茎の高さは約2.8m。 |
▼玉湯の国道法面。 | ||
▼2015年9月14日 宍道 | ▼高さは2m以上。 | ▼花序は長さ約40cm。 |
▼葉の幅は約1.5cm。 | ▼葉舌は毛状。 | ▼葉の基部は中央脈に毛がある。 |
▼葉の上部は無毛。 | ▼葉の縁は上向きの小刺がありざらつく。 | ▼花序の節から多数の枝が出る。枝は長さ約10cm。 |
▼無柄と有柄の小穂が双生する。花柄や花軸に長毛がある。 | ▼小穂は長さ約4mm。 | ▼小穂と柱頭が黒い。 |
▼護穎の先に短い芒がある。 | ▼護穎の先の短い芒、長さ約0.6mm。 | ▼小花の内穎は護穎の長さの半分。 |
▼小花の内穎。 | ▼無柄小穂の第1包穎は背に長毛があり、第2包穎は無毛。 | ▼無柄小穂は葯と柱頭があり両性。 |
▼有柄小穂は両包穎の背に長毛がある。 | ▼有柄小穂は葯と柱頭があり両性。 | |
▼2015年8月8日 宍道 | ||
▼2015年11月23日 宍道 | 国道事務所に連絡したので全てが刈り取られた。 | |
▼2016年5月28日 宍道 | ▼去年刈り取られたものが芽を出している。 | |
▼2016年9月15日 宍道 | ▼除草剤が使用されたのか枯れている。 | |
▼2016年10月22日 玉湯 | ▼枯れ残ったものが花をつけている。 | |
▼2017年11月13日 宍道 | ▼ヨシススキは除去できていない。 | |
▼2018年10月28日 まだ健在です。玉湯 | ||
▼セイタカヨシなどと一緒に荒地に生えており、由来は不明。 | ||
▼2016年10月19日 西生馬 | ||
▼2015年10月14日 西生馬 | ▼株が増えてきたようだ。 | |
▼2013年10月28日 西生馬 | ||
▼2013年10月7日 西生馬 | ▼枝には有柄小穂と無柄小穂が対になってつく。 | |
▼有柄小穂は長さ約4mm、包穎に長毛がある。 | ▼護穎の先が短い芒になる。 | ▼無柄小穂は包穎が無毛。 |
▼護穎の先が短い芒になる。 | ▼小花の内穎は小さい。 | |
▼2012年10月16日 西生馬 | ||
▼穂は長さ約60cm。 | ▼最下の枝は長さ約24cm。 | |
▼雌しべの柱頭と雄しべの葯 | ▼雄しべの葯。 | |
▼小穂の毛は長さ約7mm。(乾燥した標本) | ▼節から有柄と無柄の小穂が対で出る。 | ▼第1包穎は長さ約4mm。 |
▼小穂の毛は取り除いている。小花が1個。 | ▼有柄小穂の両包穎には長毛がある。 | ▼無柄小穂の第2包穎には長毛がない。 |
▼花序枝には長毛がある。 | ▼上部の花穂軸には長毛がある。 | ▼下部の花穂軸は無毛。 |
▼葉は長さ約140cm。 | ▼葉の幅は約2.5cm。葉の表面は無毛。 | |
▼葉の裏は無毛。 | ▼葉の基部は細くなる。 | ▼葉の基部には毛がある。 |
▼下部の葉の表面には毛がある。 | ▼葉鞘に毛がある。 | |
▼下部の葉鞘には毛が密生する。 | ▼高さは2m以上。 | |
▼多数の茎が叢生する。 | ||
▼2012年11月22日 花後 西生馬 | ▼花後は穂が細くなっている。背が低い白い穂はススキ、後方の背の高い穂はセイタカヨシ。 | |
▼2013年1月20日 花後 西生馬 | ||
県道法面へ播種した種子によるもの。法面のものは全て刈り取られ処分されたが、敷地外には数株が生えている。 2013年11月に見ると残っていたものも除草剤処理されたのか枯れていて、生体は確認できなかった。 |
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▼2012年11月19日 西尾 | ▼道路敷地外に生えるもの。 | |
▼刈り取られたあとの道路法面。 | ||
▼2012年10月21日 西尾 | ▼雌しべの柱頭と雄しべの葯 | |
▼花序は長さ約80cm。 | ▼有柄と無柄の小穂がつく。(乾燥標本) | |
▼有柄小穂と無柄小穂、小穂は長さ約4mm。 | ▼有柄小穂は両包穎に長毛がある。 | ▼護穎の先が短い芒になる。 |
▼無柄小穂は第2包穎の背部が無毛。 | ▼第2包穎の先に毛があるが、背部は無毛。 | |
▼下部の花序軸の節の下方は長毛があるが、上方は無毛。 | ▼上部の花序軸には長毛がある。 | ▼枝には長毛がある。 |
▼葉は長さ約180cm。 | ▼葉は幅約3cm、表面は無毛、中央脈は白色。 | ▼葉の裏面は無毛。 |
▼葉の基部は細まり、内面に毛がある。 | ▼下部の葉鞘は毛が密生する。 | ▼上部の葉鞘は無毛。 |
▼茎は叢生する。 | ▼高さは3m近い。 | |
▼道路法面を覆っている。 | ||
▼2013年8月21日 西尾 | ▼葉の基部に毛が密生する。 | ▼葉の幅は約1.5cm。 |