落葉大低木 近畿地方以西〜九州の丘陵〜山地に生える。株立ちになる。崖地や傾斜地などでは高さ2mほどだが、立地がいいと高さ3〜4mになる。樹皮は暗灰色。裸材に隆起条はない。新枝は緑褐色で、はじめ綿毛があるが、のちに無毛。葉は互生。葉身は長さ8〜14cm、幅2.5〜5cmの長楕円形。ふちには波状の鋸歯がある。新葉の縁は巻かない。裏面は粉白色でふつう無毛。葉柄は長さ1〜2cm。托葉は明瞭。雌雄別株。葉の展開と同時に開花する。雄花序は長さ2.5〜5cmで無柄。雄しべが1個のものと2個のものが混在する。花糸は離生または途中まで合着する。基部には腺体が1個ある。葯は黄色。雌花序は長さ3〜5cm。子房には柄があり、白い綿毛が密生する。腺体は1個。苞は卵形〜楕円形、上半部は黒褐色または赤褐色、下部は淡緑色。両面に長い軟毛が密生する。果実はさく果。5月に成熟して裂開する。花期は3月下旬。 花芽は黄褐色で、長さ約1cmの卵形。(樹に咲く花) 学名は、Salix sieboldiana ヤナギ科ヤナギ属 |
▼2014年4月19日 雄花序 東出雲 | ▼雄花序は長さ約6cm。 | |
▼雄しべが2本のものと1本のものがある。 | ||
▼雄花の基部に1個の腺体がある。 | ▼雄花序の横断面。 | ▼雄花の基部に腺体がある。 |
▼葉身は長さ約7cm、若い葉には毛がある。 | ▼葉の縁に内側に曲がった鋸歯がある。 | |
▼裏面の脈上に毛がある。 | ||
▼2010年4月10日 雄花序 玉湯 | ||
▼2010年6月6日 玉湯 | ▼葉身は長さ約11cm。 | |
▼波状の鋸歯がある。 | ▼裏面は粉白色。 | ▼脈上などに毛がある。 |
▼2008年5月4日 若い果実 玉湯 | ||
▼2007年8月16日 玉湯 | ||
▼2007年12月16日 冬芽 玉湯 | ||
▼2008年5月3日 三瓶山 | ||
▼2004年5月1日 大山 | ||