多年草 本州〜九州の山の林や道ばたに生える。全体無毛または時に乳頭状小突起のあることもある。塊茎は球形、直径1cm内外。茎は1(まれに2)個でて高さ10〜20cm。最下の葉は鱗片状となり、この腋から分枝する。茎葉は2(まれに3)個あり、2〜3回3出複生、小葉は線形〜卵円形、しばしば3裂し、葉形は変化が多い。花は茎の先に総状花序を作って開き、淡紅紫色、長さ15〜25mm、苞は披針形〜扇状くさび形、時に歯牙がある。さく果は広披針形〜卵状長楕円形、長さ7〜13mm、幅3〜4mm。種子の表面は円滑。花期は4〜5月。(原色日本植物図鑑) 学名は、Corydalis lineariloba ケシ科キケマン属 花弁は4個で外側に2個、内側に2個つく。外側のうち上の1個がもっとも大きく、基部が袋状の距になって後ろにつきでる。内側の2個の花弁は左右から合わさって、先端が合着し、雄しべと雌しべを包んでいる。雄しべは6個あるが、雌しべの上下で3個ずつ花糸が合着している。子房は上位で1室。(野に咲く花) |
▼2014年4月7日 八雲 | ||
▼上下2個の花弁に挟まれて、内側に2個の花弁がある。 | ||
▼上の花弁を除いた。 | ▼内側の左右の花弁が合着している。 | ▼中に雌しべと雄しべがある。 |
▼雌しべと雄しべ。 | ▼雄しべ。 | |
▼葉は2回3出複葉。 | ▼ほとんど円形の葉。 | |
▼2013年4月1日 八雲 | ||
▼2012年4月24日 八雲 | ▼若い果実 | |
▼果実は長さ6〜7mm。 | ||
▼若い種子は直径約1mm。 | ▼種子の表面は円滑。エライオソームがつく。 | |
▼茎に腺毛があるように見える。 | ||
▼2011年4月13日 八雲 | ||
▼苞の先が切れ込む。 | ||
▼2009年4月12日 八雲 | ▼苞の先端は3〜5裂する。 | |
▼2007年4月8日 枕木 | ||
▼2007年4月21日 八雲 | ▼葉は2裂するものもある。 | |
▼2014年5月4日 果実 八雲 | ▼果実は長さ約7mm、種子が1個あった。 | |
▼種子は直径約1.5mm、種枕がつく。 | ||
▼2007年3月17日 八雲 | ||
▼2004年5月1日 大山 | ||