ヤマアイ（山藍）

多年草 本州〜沖縄の山地の林内に群生する。高さ30〜40cm。雌雄異株。葉は対生し、托葉があり、有柄で、葉身は長楕円状披針形で長さ6〜12cm、鋸歯がある。葉の表面とふちに粗い毛がある。裏面は無毛。葉の基部に腺がある。枝先の葉腋から花柄をだし、小型の花を長い穂状につける。雄花では球状の萼は3裂し、雄しべは多数で束生する。雌花では2個の棒状体と1個の雌しべがある。花期は3〜4月。（山に咲く花） 　棒状体について、中国植物誌には「雌雄同株」、「雌花：萼片3個，卵形，長さ約2mm；腺体2個，線状，長さ約2mm」と表現されている。雄花序は穂状で、雄花が5〜11個、雌花は総状花序に3〜5個つく。 学名は、Mercurialis leiocarpa トウダイグサ科ヤマアイ属

▼2014年4月7日　雌花　八雲
▼雌花は萼に包まれ、直径約2mm。	▼子房の両側に1対の棒状体がある。	▼萼を開いたところ。
▼棒状体と2裂した柱頭。

▼2014年3月31日　若い果実　鹿島	▼雌しべの柱頭は2裂し平開する。	▼子房の両側に棒状体がある。
	▼雌花の花柄は約2cm、小花柄は3〜4mm。
▼幼果は長さ約2.5mm、幅約4mm。	▼2裂する柱頭。	▼棒状体（腺体）。
▼棒状体（腺体）。	▼果実の裏側、萼は3個。
▼雌花。	▼受粉して子房が大きくなった幼果。	▼萼に包まれた雌花、萼は長さ約2mm。
▼子房は長さ約1mm、幅約1.5mm、棒状体は長さ約1.8mm。		▼雌花序（雌株）。
▼雄花は多数の雄しべがある。		▼雄花序は長さ約9cm。
▼雄花は萼が平開する。	▼雄花の萼は直径約6mm。	▼雄花の3個の萼裂片は平開する。
▼雄花の蕾、球形の萼が3裂し開花する。	▼雄花序（雄株）。
▼2013年4月29日　雌花と果実　鹿島	▼雌花（幼果）の子房の両側に棒状体がある。
▼若い果実。直径約4mmの分果が2個ある。	▼果実の縦断面。	▼果実の横断面。
▼表皮を取り除いた分果。	▼乾燥した果皮が割れ、中に種子がある。	▼種子は直径約2.5mm。
▼種皮を割った種子。	▼中にあった胚。	▼雌株
▼雄花は3裂し平開した萼が目立つ。	▼雄花序	▼雄株
▼葉身は長さ約12cm、葉柄は長さ約4cm。	▼葉身の基部に腺がある。	▼葉の表面には毛がある。
	▼葉の裏面は無毛。
▼2014年6月24日　果実　東長江	▼通常は2個の分果だが3個あった。	▼果実は直径約6mm、分果は直径約3mm。
	▼乾燥して果皮が割れた中に種子が1個ある。	▼種子の側面、長さ約2.5mm。
▼種子の上面、直径約2.5mm。	▼種子の表面、凸凹がある。
▼2007年4月21日　若い果実　八雲
▼2005年5月4日　若い果実　鹿島		▼表面の毛
▼葉は対生する。葉柄のつけ根の托葉
▼2005年4月16日　雄花　八雲
▼2004年4月3日　雄花　楽山
▼2005年3月19日　雄花　枕木山		▼葉身基部の腺
▼2006年3月5日　雄花の蕾　八雲

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