ヤブツバキ(薮椿)

常緑高木。
本州〜沖縄の海岸沿いに多いが山地にも生える。ふつう高さ5〜6mになる。樹皮は褐灰色〜黄褐色で滑らか。枝は淡褐色で無毛。葉は互生。葉身は長さ5〜10cm、幅3〜6cmの長楕円形〜卵状楕円形。先端は鋭く尖り、基部はくさび形〜ほぼ円形。縁には細かい鋸歯がある。質は革質で両面とも無毛。表面は濃緑色で光沢がある。葉柄は長さ1〜1.5cm。枝先の葉腋に赤色の花をつける。まれに淡紅色や白色のものもある。花は直径5〜7cmで、花弁は平開しない。花弁は5個、長さ3〜5cmで質は厚く、先端は凹む。雄しべは多数あり、花糸は白色で下半部は合着して筒状になり、基部は花弁と合着する。子房は無毛で光沢があり、花柱の先は3裂する。花筒の底には大量の蜜がある。萼は黒褐色で外面に絹状の伏毛が密生する。花柄は長さ約5mm。果実はさく果。直径2〜2.5cmの球形で、熟しても緑色。裂開すると中軸のまわりに球状についた種子が顔を出す。種子は長さ2〜2.5cm、形は不定形。花期は11〜12月、2〜4月。
 冬芽、葉芽は紡錘形、花芽は卵形〜広卵形で先はとがる。芽鱗は緑色で5〜7個あり、内側の芽鱗は白い絹毛に覆われる。(樹に咲く花)
学名は、Camellia japonica
ツバキ科ツバキ属



▼2014年3月17日 西長江▼雄しべが多数ある。

ヤブツバキ花

ヤブツバキ花

ヤブツバキ花

▼花弁は5個。▼花弁が落ちた後の雌しべと子房。

ヤブツバキ花

ヤブツバキ花

ヤブツバキ子房

▼蕾。▼花は長さ約6cm。▼花は直径約5cm、平開しない。

ヤブツバキ蕾

ヤブツバキ花

ヤブツバキ花

▼雄しべの下半部は合着し、花弁の基部と
合着する。花弁も基部で合着する。
▼花弁が落ちた後の子房、無毛。

ヤブツバキ雄しべ雌しべ

ヤブツバキ子房

ヤブツバキ葉

▼葉身は長さ約11cm、葉柄は約1.5cm。▼縁に浅い鋸歯があり、無毛。▼裏面は淡緑色。

ヤブツバキ葉

ヤブツバキ葉

ヤブツバキ葉裏面

▼裏面は無毛。▼冬芽は紡錘形、無毛。葉柄、枝は無毛。▼樹皮は黄褐色、平滑。

ヤブツバキ葉裏面

ヤブツバキ冬芽

ヤブツバキ樹皮

ヤブツバキ

ヤブツバキ




▼2006年2月19日 大庭▼2004年1月4日 八雲

ヤブツバキ花

ヤブツバキ花

ヤブツバキ花

▼2003年3月12日 殿

ヤブツバキ花

ヤブツバキ花

ヤブツバキ

▼2002年2月2日 殿▼2002年2月3日 佐草

ヤブツバキ花

ヤブツバキ花

▼2014年9月2日 果実 大庭▼果実は直径約5cm。

ヤブツバキ果実

ヤブツバキ果実

ヤブツバキ果実

▼果皮を半分取り除いた。▼種子は長さ約1.5〜2.5cm。▼落下した虫食いの果実。

ヤブツバキ果実

ヤブツバキ種子

ヤブツバキ果実

ヤブツバキ

ヤブツバキ

▼2008年8月17日 果実 大庭

ヤブツバキ果実

ヤブツバキ果実

▼2007年12月8日 冬芽 東忌部

ヤブツバキ冬芽

ヤブツバキ葉

ヤブツバキ葉裏面

▼2006年1月8日 冬芽 浜乃木

ヤブツバキ冬芽

▼2007年6月23日 キンギョツバキという園芸品種 植栽 鹿島

キンギョツバキ

キンギョツバキ

ヤブツバキ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
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