ウキシバ(浮芝)

多年草
本州〜九州の湖沼やため池などに生育する浮葉〜半抽水植物。稈は細長く、1mを超えることもある。上部は水面に横たわって浮かぶ場合と立ち上がる場合がある。葉は互生、長さ2〜5cmの葉鞘が茎を抱く。上部では葉鞘が節間より長い。葉身は狭線形〜広線形、長さ2〜5(〜8)cm、幅2〜5mm、先はとがる。花序は稈の先に単生するが基部は葉鞘の中にとどまる。長さ3〜5cmの総状花序で開花が終わる頃までは枝が広く展開せず、筆のようにすぼんだ状態が特徴的である。長さ15〜25mmの枝のほぼ中央付近に1個の小穂がつく。水位が低下して陸地に生育すると、葉が斜上してギョウギシバとよく似た姿になる。花期は6〜10月。(日本の水草)

 茎は平滑・無毛、下部は繊細で長く、水上に浮かび、上部は斜上して葉腋ごとに1個の枝を出す。葉は線形、粉白色をおび平滑・無毛、縁はざらつく。葉舌は切形、長さ1mm、縁に毛を生じる。葉鞘は平滑・無毛。花序は茎頂や枝先に単生し総状、直立し長さ3〜6cm、基部は葉鞘につつまれる。枝は繊細、中軸に沿って斜上し長さ2.5cm内外、著しくざらつき、枝のほぼ中央に1個の小穂を着ける。小穂は枝に接着し披針形、先はとがり長さ4〜5.5mm。第1苞穎は鋭い切形、長さ0.6〜0.8mm。第2苞穎は長さ4〜5.5mm、7脈、厚膜質。第3穎はやや短く、第4穎は長さ1.2mm、卵形。(日本イネ科植物図譜)

学名は、Pseudoraphis sordida
イネ科ウキシバ属



▼2018年9月27日 大垣花序の基部は葉鞘から抜け出ない。▼枝の中央に小穂がつき、先が芒状になる。

ウキシバ

ウキシバ

ウキシバ

ウキシバ

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▼2019年7月6日 大垣

ウキシバ

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