落葉つる性木本 北海道〜九州の山野の林内や林縁に生える。樹皮は黒褐色。節から先端が吸盤になった巻きひげをのばし、樹冠や岩盤をよじ登る。本年枝は赤褐色〜黄褐色で無毛。丸い皮目が多数ある。短枝が発達する。葉は2形あり、花のつく短枝の葉は大きく、長い葉柄がある。葉身は長さ幅とも5〜15cmの広卵形で、上部は3裂し、裂片の先は鋭く尖り、縁には先が芒になるまばらな鋸歯がある。基部は深いハート形。質はやや厚く、ほぼ無毛。葉柄は長さ約15cm。花のつかない長枝の葉は小さく、葉柄も短い。切れ込みのないものから1〜3裂するもの、3小葉のものが混じる。短枝から長さ3〜6cmの集散花序を出し、黄緑色の小さな花を多数つける。花は直径2〜3mm。花弁と雄しべは5個。果実は液果。直径5〜7mmの球形で、秋には藍黒色に熟す。表面には白い粉がつく。種子は長さ4〜5mmの倒卵形。別名 ナツヅタ。花期は6〜7月。 冬芽は長さ1〜2mmの円錐形。芽鱗は褐色で3〜5個。葉痕はほぼ円形。(樹に咲く花) 学名は、Parthenocissus tricuspidata ブドウ科ツタ属 |
▼2015年7月2日 鹿島 | ▼雄性期の花は花弁があり、雄しべ5個。 | |
▼花弁は反曲し、直径約6mm。 | ||
▼2014年7月9日 島根 | ▼雄性期の花は花弁があり、雄しべ5個。 | |
▼花は直径約7mm。 | ▼花粉を出しきり、花弁や雄しべが落ち雌しべだけの雌性期になる。 | |
▼蟻が蜜をなめにやって来る。 | ▼蕾。 | |
▼2011年7月23日 島根 | ▼雄しべが花粉をだす雄性期。 | |
▼花弁や雄しべが落ちた雌性期の花。 | ||
▼2008年7月5日 鹿島 | ||
▼鋸歯の先端は芒になる。 | ||
▼2008年8月15日 上乃木 | ▼3小葉になるものもある。 | |
▼鋸歯の先端は芒になる。 | ||
▼2006年7月15日 蕾 鹿島 | ||
▼2014年8月12日 若い果実 鹿島 | ▼果実は直径約6mm。 | |
▼果実の横断面、種子が2個ある。 | ▼種子が3個あったもの、長さ約4mm。 | |
▼種子の背面。 | ▼種子の腹面。 | ▼種子の側面。 |
▼2013年11月16日 果実 西尾 | ▼果実には白粉がついている。 | |
▼果実は直径約7mm。 | ▼種子は長さ約6mm。 | |
▼種子の背面。 | ▼種子の腹面。 | ▼種子の側面。 |
▼吸盤で張り付いている。 | ||
▼2011年9月10日 果実 島根 | ▼短枝の先から果序(花序)を出す。 | |
▼2010年8月4日 果実 美保関千酌 | ||
▼鋸歯の先が芒となる。 | ▼脈上に毛がある。 | |
▼3小葉のものもある。 | ||
▼2011年7月18日 巻きひげの吸盤 鹿島 | ▼巻きひげの先端が円盤状になり付着する。 | ▼巻きひげは葉と対生し、葉柄基部に托葉がある。 |
▼2011年9月24日 巻きひげの吸盤 鹿島 | ▼巻きひげの先端が円盤状になり付着する。 | |
▼2015年4月22日 若葉 島根 | ||
▼2011年4月29日 若葉 島根 | ||
▼2011年3月5日 短枝の先の冬芽 殿 | ▼葉痕は円形。 | |
▼中央が短枝。 | ||
▼2019年8月17日 3小葉の葉 大庭 | ▼鋸歯の先端が芒になる。 | |
▼2004年7月11日 かんべの里 | ||