越年草 主に近畿以西に分布し、第2苞穎は背ライン下半部がしばしばやや外側に反るような形になる、楕円形。護穎の中側脈は太く隆起し密毛、脈間は無毛;内穎縁見える。(日本の野生植物検索表) [スズメノカタビラ Poa annua] 北海道〜沖縄の路傍や人家の周辺、空き地、畑地、果樹園などに生育し、群生する。茎は高さ5〜30cm、偏平・平滑、光沢があり、叢生し直立または斜上する。葉は長さ2〜8cm、幅2〜3mm、線形、先は急にとがる。葉舌は長さ3〜6mm。花序は卵形、長さ3〜8cm、枝は各節に双生し平滑。小穂は楕円形、長さ4.5〜5mm、3〜5小花からなる。小花の護穎は長さ3〜3.2mm、内穎は2.5〜2.8mm。護穎基部の縮毛はない。雄しべは3個、葯は淡黄色、花柱は2個。果実は披針形、腹面はくぼみ淡褐色、無光沢、長さ1.5mm。花期は4〜10月。(日本イネ科植物図譜) 学名は、Poa crassinervis イネ科イチゴツナギ属 参考 日本の野生植物検索表 A 葉舌3mm以下 B 枝やや太く斜上、第2苞穎背ライン下半部がしばしばやや外側に反るような形になる、楕円形 ・・・・ツクシスズメノカタビラ B 枝やや細く開出、第2苞穎背ライン下半部が弓状にカーブする、菱形 C 倒伏し発根する稈はない D 全草帯黄色が多い ;護穎の中脈・脈間に軟毛多い傾向 ;第一小花の葯は0.6mm以下の傾向 ・・・ スズメノカタビラ D 全草帯青緑色が多い;護穎の中側・脈間に毛やや少ない傾向;第一小花の葯は0.7mm以上 ・・・ アオスズメノカタビラ C 葉の有る稈が倒伏、節発根し新苗出す ・・・・・・ツルスズメノカタビラ ツクシスズメノカタビラは、護穎の脈上の毛が多く、第2包穎が楕円形(スズメノカタビラでは菱形)。小穂側面から見たときには、菱形の角がない。 |
ツクシスズメノカタビラの特徴がはっきりせず、以下のものがツクシスズメノカタビラなのか確証はありません。 ただ、いずれも第1小花の葯が約0.7mm以上あるので、スズメノカタビラではないようだ。 |
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▼2017年4月22日 西浜佐陀 | ||
▼葯は長さ約0.8mm。 | ▼小穂は長さ約3.5mm。 | ▼第2苞穎の背はやや反っている。 |
▼小穂は長さ約3.5mm。 | ▼第2苞穎の縁が角ばっていない。 | ▼第2苞穎の背は弓状ではない。 |
▼第2苞穎は楕円形、角張っていない。 | ||
▼2018年3月27日 手角 | ▼小穂は長さ約5mm。 | |
▼第2苞穎の側面は角張らない。 | ||
▼第1小花の葯は長さ約1mm。 | ||
▼2018年3月12日 西尾 | ▼小穂は長さ約5mm。 | |
▼第2苞穎の背は弓状ではなくやや凹む。 | ▼第2苞穎の側面は角張っていない。 | |
▼第1小花の葯は長さ約9mm。 | ||
▼2017年4月27日 東忌部 | ||
▼小穂は長さ約3.5mm。 | ▼第2苞穎の背面は弓状ではない。 | ▼第2苞穎の側面は角張っていない。 |
▼第2苞穎は楕円形。 | ||
▼第1小花の葯は長さ約0.7mm。 | ||
▼2017年4月13日 八雲 | ▼小穂は長さ約4mm。 | |
▼3小花がある。 | ▼第2苞穎の背が弓状でなく、側面が角ばらない。 | ▼第1小花の葯は長さ約1mm。 |