トキワイカリソウ(常盤碇草)

多年草
本州(東北地方〜山陰地方の日本海側)の多雪地の山野の林内に生える。高さ30〜60cmになる。葉は2回3出複葉。小葉はかたく、ゆがんだ卵形で先が尾状にのび、基部は深い心形、長さ5〜10cm、ふちに刺毛がある。花は直径3〜4cm、白色〜紅紫色。花弁は4個、距がある。萼は花弁状で8個。内側の4個が大きく、外側4個は早落性。花期は4〜5月。(山に咲く花)
学名は、Epimedium sempervirens
メギ科イカリソウ属
 広義のトキワイカリソウは花の色が紅紫色〜白色まであるが、狭義のトキワイカリソウ(Epimedium sempervirens var. sempervirens)を白色として紅紫色をオオイカリソウ(Epimedium sempervirens var. rugosum)とする考えもある。(広島大学デジタル自然史博物館
 上記以外に島根半島部の白花は葉が2出して3出するもので、トキワイカリソウと同定できないとされる。
 島根半島及び周辺部におけるイカリソウ属(Epimedium)の分布と形態の比較(島根県立三瓶自然館研究報告 柳浦正夫)

 太平洋側には似た花で、葉が常緑でなく、基部が浅い心形となるイカリソウ(E. grandiflorum var. thunbergianum)がある。色は白〜紅紫。



▼2012年4月24日 八雲▼葉は2回3出複葉

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ

トキワイカリソウ

▼2007年4月21日 八雲▼葉は2回3出複葉▼2005年4月16日 八雲

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ

トキワイカリソウ花




▼2007年4月21日 八雲▼葉は2回3出複葉

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ

▼2005年4月16日 八雲

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ花

▼2008年4月20日 八雲

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ花

▼2020年4月15日 八雲▼赤花、白花が混生している。

トキワイカリソウ

トキワイカリソウ

トキワイカリソウ

▼2005年4月2日 蕾 八雲

トキワイカリソウ蕾

▼2012年5月16日 果実 大海崎▼若い果実は花柱を含めて長さ約2cm。

トキワイカリソウ果実

トキワイカリソウ果実

トキワイカリソウ果実

▼果実の横断面▼果実の縦断面。種子が切断された。▼種子は長さ約3.5mm。

トキワイカリソウ種子

トキワイカリソウ種子

トキワイカリソウ種子

トキワイカリソウ

▼2013年5月6日 若い果実 八雲▼果実は長さ約1.5cm。

トキワイカリソウ果実

トキワイカリソウ果実

トキワイカリソウ果実

▼種子が斜めに詰まっている。▼種子にエライオソームがつく。▼若い種子は長さ約3.3mm。

トキワイカリソウ種子

トキワイカリソウ種子

トキワイカリソウ種子

トキワイカリソウ

▼2007年4月28日 果実 鹿島恵曇

トキワイカリソウ果実

トキワイカリソウ果実

トキワイカリソウ果実

▼2010年5月8日 葉の形が変わっている。 八雲

トキワイカリソウ

トキワイカリソウ


島根半島部の白花については、葉が2出して3出するものがあり、トキワイカリソウとは同定ができないとのこと。
▼2004年4月4日 和久羅山

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ花

トキワイカリソウ

▼2004年4月18日 鹿島 

トキワイカリソウ



島根県松江市の野草や樹木、シダを載せています。
松江の花図鑑