常緑低木または小高木 本州(太平洋側は岩手県南部以南、日本海側は新潟県以南)〜沖縄の海岸に生える。下部からよく分枝し、ふつう高さ2〜3mになるが、大きいものは高さ8m、直径10〜20cmになる。葉は互生。枝先に輪生状に集まる。葉身は長さ5〜10cm、幅2〜3cmの倒卵形または長倒卵形、先は丸く、基部はくさび形で葉柄に流れる。ふちは全縁で、しばしば裏側に巻く。革質で、表面は深緑色で光沢があり、はじめ微毛があるが、後に無毛。葉柄は長さ5〜8mm。雌雄別株。本年枝の先に集散花序を出し、直径2cmほどの白い花を多数つける。花は香りがよい。花弁は長さ約1cm。雄花の花糸は無毛、雌しべは不稔。雌花の雄しべは葯の発達が悪い。子房には軟毛が生える。果実はさく果。直径1〜1.5cmの球形。11〜12月に灰褐色に熟すと、3裂して、粘った赤い種子を8〜12個だす。種子は長さ6〜7mmのゆがんだ腎形で、粘液質に包まれる。花期は4〜6月。(樹に咲く花) 学名は、Pittosporum tobira トベラ科トベラ属 |
▼2011年5月25日 雌花 西嫁島 | ▼雌しべの柱頭は3裂し、子房が膨らみ、雄しべの発達が悪い。 | |
▼雌花の切断面 | ▼子房の内部 | |
▼雄花 | ▼子房は膨らまず、雄しべの花粉が出ている。 | |
▼雄花の切断面 | ||
▼葉の表面に毛がある。 | ||
▼2011年5月20日 雌花 島根 | ▼子房には毛が生える。 | |
▼2004年5月8日 雄花 殿 | ||
▼2013年1月20日 果実 島根 | ||
▼果実は3裂して、赤い種子をだす。 | ▼果実の裏面。 | |
▼種子は長さ約5mm、粘液に包まれている。 | ||
▼2011年12月14日 果実 鹿島 | ▼熟すと3裂する。種子が16個ある。 | ▼種子は粘液に包まれる。 |
▼種子は長さ約6mmのゆがんだ腎形。 | ▼裂開し始めた果実。 | |
▼葉は枝先に輪生状につく。 | ||
▼主脈が白く目立つ。 | ▼主脈上に毛がある。 | ▼葉の縁が裏へ巻いている。 |
▼裏面は毛が多い。 | ||
▼2018年11月20日 果実 島根 | ▼種子は粘液に包まれている。 | ▼熟すと果皮が3裂、まれに4裂する。 |
▼裂開前の果実。 | ||
▼2003年11月23日 果実 島根 | ||
▼2005年11月5日 果実 島根 | ||
▼2003年10月18日 果実 上宇部尾 | ||
▼2009年9月13日 若い果実 玉湯 | ||
▼2004年4月18日 蕾 鹿島 | ||
▼2015年4月22日 若葉 島根 | ||
▼2007年3月10日 冬芽 島根 | ||
▼2008年11月15日 冬芽 楽山公園 | ||
▼2008年2月20日 浜乃木 神社 | ||