多年草。 北海道〜沖縄の耕地の周辺や田のあぜ、海岸の草原などに生育し、群生する。根茎は堅く白色、地中深く横走し、また、新しい匍匐根茎を伸ばしてその先端に越冬芽をつけ、越冬芽は地中にある。茎は高さ30〜60cm、少数の葉がつく。葉は長さ20〜40cm、やや堅く、緑赤褐色、下部は狭まり茎のようになる。葉鞘には普通毛があり、基部には古い枯れた葉鞘が残っている。葉に先立って茎を出し花穂をつける。花穂は湾曲し尾状、長さ10〜20cm。小穂は披針形、長さ4〜6mm、基盤に長さ8〜10mmの絹光沢のある白い毛が密生し、第1〜第2包穎は披針形。第1小花は不完全。花期は6月。(日本イネ科植物図譜) 学名は、Imperata cyindrica イネ科チガヤ属 稈の節に毛がある型はフシゲチガヤ(Imperata cylindrica var. koenigii)と呼ばれ、また稈の節に毛がない型はケナシチガヤ(Imperata cylindrica var. koenigii f. pallida)と呼ばれ、やや湿地に多く、出穂が1ヶ月早い。 |
▼2012年5月22日 八雲 | ||
▼小穂の基部に白い絹毛が密生する。 | ▼葯と柱頭が見える。 | |
▼2012年5月21日 西嫁島 | ||
▼節に毛がある有毛型。 | ▼葉鞘口部に毛がある。 | |
▼2011年6月9日 乃白 | ||
▼2012年6月18日 果実 東忌部 | ▼絹毛に果実がぶら下がって飛んでいく。 | ▼果実の基部に絹毛が密生する。 |
▼果実に雌しべの柱頭が残る。 | ||
▼2009年5月14日 玉湯 | ||
▼小穂の基部に長さ約12mmの毛が密生する。 | ▼小穂は長さ約4mm。 | ▼毛を除いた小穂、苞穎はほぼ同長。 |
▼葉舌は短く、葉鞘の縁に毛がある。 | ||
▼節に毛がある有毛型。 | ||
▼2004年5月15日 袖師 | ||
▼2003年6月1日 玉湯 | ||