多年草 本州〜九州の丘陵の林縁や草地に生える。高さ20〜40cm。茎は赤みを帯び、白色の粗い開出毛が多い。葉を数枚が対生し、長さ、幅とも1〜2.5cmの広卵形で、先は丸みを帯び、基部は心形。縁には鈍い鋸歯がある。両面とも軟毛が多く、裏面には腺点がある。茎の先に長さ3〜8cmの花穂をだし、一方向にかたよって花をつける。花の色は青紫色または淡紅紫色、まれに白色のものもある。花冠は長さ約2cmの唇形で、筒部が長く、基部で急に曲がって直立する。上唇はかぶと状にふくらむ。下唇は3裂し、内側に紫色の斑点がある。萼は唇形で、上唇の背に丸い膨らみがある。花が終わると萼はやや長くなって口を閉じる。中の果実が成熟すると上唇がが散って、4個の分果が落ちやすいようになる。花期は5〜6月。(野に咲く花) 学名は、Scutellaria indica シソ科タツナミソウ属 よく似たオカタツナミソウやホクリクタツナミソウは花穂が短く、花がまとまったようにつく。 |
▼2012年10月29日 東忌部 | ▼花冠に腺毛がある。 | |
▼花序枝に腺毛がある。 | ||
▼萼の上唇の背に丸い膨らみがある。 | ▼花は長さ約1.8cm。 | |
▼葉身は長さ約3cm。 | ||
▼短毛が密生する。 | ▼毛の拡大。 | |
▼裏面脈上に短毛が密生し、葉面に腺点がある。 | ||
▼短毛と腺点。 | ▼腺点の拡大。 | ▼茎には曲がった毛がある。 |
▼2012年11月7日 東忌部 | ▼果実 | |
▼花が終わると萼は閉じ、上唇の膨らみが大きく皿形になる。 | ||
▼萼の下唇の上に種子が乗る。 | ▼若い果実、長さ約1.5mm、多数の突起がある。 | |
▼果実が出たあと。 | ||
▼2011年11月9日 東忌部 | ||
▼果実が熟すと萼の上側が落ちる。 | ||
▼果実には突起がある。 | ||
▼葉裏に腺点がある。 | ||
▼2007年5月3日 佐草 | ||
▼2007年5月20日 東忌部 | ||
▼2006年6月3日 東忌部 | ||
▼2007年5月20日 佐草 | ||
▼2006年5月28日 佐草 | ||
▼2005年10月22日 鉢植え | ||
▼2004年5月15日 佐草 | ||