セイバンモロコシ(西蕃蜀黍)

多年草
ヨーロッパ地中海地域原産で、1945年前後に関東地方で見出され、その後本州東北以南〜沖縄の各地の道ばた、堤防などに広がっている。茎は高さ1〜1.5m、地下に横走する太い根茎がある。茎は堅く平滑・無毛で光沢があり、節に短毛を生じる。葉は中央脈の幅が広く、両面とも平滑・無毛、縁はざらつく。葉舌は長さ3mm、縁に短毛がある。花序は長さ15〜30cm、枝は1〜4個半輪生状に出て下垂し、密に小穂がつく。小穂は1個の無梗小穂と2個の有梗小穂が1組になっている。1小穂は2花で第2小花は完全。無梗小穂は両性花、長さ4.5〜5mm、第1包穎には毛があり、第2包穎はやや革質。両性花は無芒〜有芒。有梗小穂は雄性、長さ4.5mm、小梗は長さ3mm。花期は8〜10月。(日本イネ科植物図譜)
学名は、Sorghum propinquum
イネ科モロコシ属
本種の芒がない品種をヒメモロコシSorghum propinquum f. muticum(別名ノギナシセイバンモロコシ)という場合もあるが、YListでは区別していない。



▼2009年9月19日 ヒメモロコシのタイプ。八雲

セイバンモロコシ

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セイバンモロコシ

▼無柄の小穂と2個の有柄小穂が対になる。

セイバンモロコシ

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▼無柄の小穂は長さ4.5〜5mm、小柄は2.5〜3.5mm。

セイバンモロコシ

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▼無柄小穂は両性、第1苞穎の長さ約5mm。▼第2苞穎は第1苞穎とほぼ同長。▼苞穎の内側、1小花がある。

セイバンモロコシ

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▼2007年10月13日 ヒメモロコシのタイプ。八雲

セイバンモロコシ

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セイバンモロコシ

▼無柄と有柄の小穂が対になる。▼無柄の小穂と2個の有柄小穂が対になる。

セイバンモロコシ

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▼無柄小穂の第1苞穎は有毛。▼無柄の小穂と2個の有柄小穂が対になる。▼有柄小穂は長さ3.2〜4.3mm、小柄は長さ約2mm。

セイバンモロコシ

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セイバンモロコシ

▼無柄小穂の第1苞穎は長さ約4.5mm。▼無柄小穂の第2苞穎はほぼ同長。▼第1苞穎と第2苞穎の内側、両性の1小花がある。

セイバンモロコシ

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セイバンモロコシ

▼苞穎には伏毛が密生する。

セイバンモロコシ

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▼葉舌の縁には短毛がある。

セイバンモロコシ

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▼茎から枝が出るものがある。▼支柱根がある。

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▼2020年7月25日 八雲▼所々に芒のある小穂がある。

セイバンモロコシ

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▼無柄小穂に有柄小穂が1〜2個対になる。▼無柄小穂に芒のあるものがある。▼枝先の無柄小穂に有柄小穂が2個ある。

セイバンモロコシ

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▼芒のある無柄小穂▼花序の節に毛がある。

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