多年草 北海道西南部〜九州の低地の湿地や水田の周辺に生育し、やや群生する。茎は高さは50〜80cm。茎の下部は倒伏し、節々から斜上または直立した枝を出し、節には下向きの白い細毛がある。葉は長さ8〜15cm、幅5〜10mm、黄緑色、両面と縁は多少ざらつく。葉舌は長さ4mm、先端はとがる。葉鞘には下向する刺毛がある。花序は円錐状、長さ15〜20cm、各節から細い枝を出して小穂をつける。小穂は線状長楕円形、扁平。苞穎を欠き、護穎は舟形をして縁に短い剛毛があり、側面に短毛を生じるがエゾノサヤヌカグサのように明らかでなく、芒を欠き、長さ5.5〜6.5mm。熟すと黄緑色になり、脱落しやすい。花期は8〜9月。(日本イネ科植物図譜) 学名は、Leersia sayanuka イネ科サヤヌカグサ属 よく似たアシカキは水辺に生え、花序が5〜10cm。 |
▼2011年10月12日 東長江 | ||
▼花序枝の一部 | ▼小穂に苞穎はない。 | ▼小穂は長さ約7mm、縁に短毛がある。 |
▼小穂(下)と中の果実(上) | ||
▼2010年10月16日 八雲 | ||
▼2009年9月26日 西忌部 | ▼花序は18cmくらいある。 | ▼小穂は軸に密着する。 |
▼護穎の縁には短剛毛がある。 | ||