落葉つる性半低木 北海道〜沖縄の山野の草原や林内、林縁などに生える。枝に鈎状の刺が散生する。刺と葉柄の巻きひげで他物にからみついて、茎を伸ばす。葉は互生。葉身は長さ幅とも3〜12cmの円形〜楕円形。先端は小さくとがり、基部は円形。ふちは全縁。革質で、表面には鈍い光沢がある。両面とも無毛、脈は3〜5個、表面でへこむ。葉柄には托葉から変化した長い巻きひげが1対ある。雌雄別株。葉の展開と同時に葉腋から散形花序をだし、淡黄緑色の小さな花を多数つける。花被片は6個、長さ約4mmの長楕円形で、上部はそり返る。雄花の雄しべは6個。雄花の雌しべと雌花の仮雄しべはともに退化して、ほとんど目立たない。果実は液果。直径7〜9mmの球形で、10〜11月に朱赤色に熟す。種子は長さ5mmほどの倒卵形〜楕円形。花期は4〜5月。 冬芽は、褐色を帯びた半透明の1個の芽鱗に包まれる。(樹に咲く花) 学名は、Smilax china サルトリイバラ科サルトリイバラ属 |
▼2015年5月2日 雌花 美保関 | ▼花は直径約7mm。 | |
▼柱頭は3裂し、雄しべは退化している。 | ||
▼2015年4月8日 雄花 東出雲 | ||
▼花は直径約8mm。 | ▼花被片は6個、外花被片3個が大きい。 | |
▼枝には刺が散生する。 | ||
▼2006年4月22日 雄花 運動公園 | ||
▼2004年4月11日 雄花 佐草 | ▼2004年4月4日 和久羅山 | |
▼2007年4月14日 雌花 玉湯 | ||
▼2015年10月24日 果実 大東 | ▼果実は直径約1.2cm。 | |
▼果実の縦断面。 | ▼種子が3個あった、長さ約4.5mm。 | |
▼種子表面に彫りの浅い網目模様がある。 | ||
▼2014年1月7日 果実 東忌部 | ||
▼果実の側面、直径約1cm。 | ▼果実の上面。 | ▼果実の下面。 |
▼中に乾燥した果肉に包まれた種子がある。 | ▼果肉に包まれた種子が4個あった。 | ▼種子は直径約4mm。 |
▼種子の反対側。 | ▼種子の表面には細かな網目模様がある。 | |
▼幼虫の入った種子も多い。 | ||
▼2012年2月22日 果実 玉湯 | ▼果実は直径約1cm。 | ▼種子は5個あった。 |
▼種子は長さ約5mm。 | ||
▼2010年1月17日 果実 宍道 | ▼茎の刺 | ▼冬芽 |
▼2003年12月23日 果実 佐草 | ||
▼2003年5月24日 幼果 大草 | ▼葉柄基部に巻きひげが出る。 | |
▼2005年7月23日 東持田 | ||
▼2011年4月17日 芽吹き 玉湯 | ||
▼2011年2月16日 冬芽 玉湯 | ▼冬芽は枯れた托葉に包まれている。 | |
▼2006年1月29日 冬芽 東忌部 | ▼2006年1月15日 冬芽 佐草 | |