1年草 北アメリカ原産。1929年に岡山県ではじめて見つかり、現在では各地に広く帰化している。茎は褐紫色を帯びるものが多く、高さ0.5〜2mになる。葉は長い柄があって互生し、卵形または広卵形で3〜5浅〜中裂する。ふちには不ぞろいの鋸歯があり、両面ともざらつく。雌雄同株。雄頭花は葉腋からでた短い花序につく。花糸は合着して筒をつくり、葯は離生している。雌頭花は雄花序の基部に集まってつく。総苞片が合着して壺形になり、なかに花冠がなく雌しべだけになった雌花が2個入っている。花柱は総苞の外につきでる。総苞は成熟すると肥厚してかたくなる。果苞は1.8〜2.5cmの楕円形で、先端にくちばし状の突起が2個あり、表面には長さ3〜6mmのカギ状の刺が密生する。熟すと褐色になる。花期は8〜10月。(野に咲く花) 学名は、Xanthium occidentale キク科オナモミ属 よく似たイガオナモミは果苞が17〜30mmと大きく、刺がより密生し鱗片毛や腺毛が多い。 |
▼2009年9月19日 八雲 | ▼雌花の2本の嘴の先から柱頭が出ている。 | ▼嘴が長い。 |
▼雄花 | ▼上部に雄花、下部に雌花がつく。 | |
▼2003年9月15日 佐草 上部が雄花、下部が雌花。 | ||
▼2007年9月22日 雄花と雌花 八雲 | ||
▼2012年11月7日 果実 乃木福富 | ▼表面はほぼ無毛。 | |
▼果苞は嘴を含めて長さ約2cm。 | ▼果苞の縦断面、2室ある。 | ▼仕切りを挟んで2個の果実がある。 |
▼果苞の横断面。 | ▼果実の長さ約1.2cm。 | |
▼2012年4月14日 果実 八雲 | ▼果苞は長さ2cm、中に果実がある。 | ▼果苞の縦断面。2個の果実が入る。 |
▼果皮のとれた種子 | ||
▼2011年3月12日 果実 八雲 | ||
▼2004年12月18日 果実 玉湯 | ▼2003年10月18日 果実 上東川津 | |
▼2019年8月24日 蕾 鹿島 | ||
▼葉身は長さ約13cm。 | ▼茎や葉柄に上向きの短毛がある。 | ▼高さ約80cm。 |
▼2020年7月25日 八雲 | ▼葉身は長さ約19cm。 | |
▼葉の表面。 | ▼葉の裏面。 | 茎 |
▼2010年6月9日 若葉 玉湯 | ||